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実在とは何か

量子力学に残された究極の問い

著:アダム・ベッカー
訳:吉田 三知世

紙版

内容紹介

量子論は「物質は実在しない」という。ではわれわれは存在するのだろうか? 名だたる科学者と哲学者たちが繰り広げてきた熱い論争の、知られざる展開を追う!=== 20世紀初頭に発見された量子力学は、世界の見方を根幹から変えた。ではそれはどんな世界なのか? その意味をめぐる議論は、「コペンハーゲン解釈」をもって正統とされる。しかしその解釈にはいくつもの問題がある。最大の謎は、世界を構成する基本物質、原子も電子も素粒子も「実在しない」という主張だ。 アインシュタインはこれに猛然と異を唱え、ボーアと激しい論争を繰り広げた。曖昧な決着のまま、長らくこの問題は問うことすらタブーとされてきた。しかしいま、実在をめぐる論争は、物理学のみならず、哲学者、数学者、天文学者など各界の名だたる頭脳を巻き込んで、熱く燃えている。 大いなる問い「実在とは何か」をめぐる熱い論争の100年をたどる知的エンターテインメント。

著者略歴

著:アダム・ベッカー
アダム・ベッカー Adam Beckerサイエンスライター。1984年生まれ。コーネル大学で哲学と物理学を学び、ミシガン大学で宇宙物理学のPh.D.を取得。BBCやNew Scientistほか多くのメディアに寄稿。本書が初の著書。
訳:吉田 三知世
吉田 三知世(よしだ・みちよ)京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳を手がける。訳書にトゥロック『ここまでわかった宇宙の謎』(日経BP社)、マンロー『ホワット・イフ?』、ダイソン『チューリングの大聖堂』、シュービン『あなたのなかの宇宙』、ボダニス『E=mc2』(共訳)、クラウス『ファインマンさんの流儀』(以上、早川書房)などがある。

ISBN:9784480860927
出版社:筑摩書房
判型:4-6
ページ数:480ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年09月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PH