単行本
ワイド新版 思考の整理学
著:外山 滋比古
内容紹介
文庫版よりも大きな活字で読みやすいワイド新版!
「東大・京大で1番読まれた本」で知られ、
刊行以来40年以上読み継がれる〈知のバイブル〉の増補改訂版。
2009年の東京大学での特別講義を新たに収録。ゆったり組みなおし、挿絵も刷新してより読みやすくしました。
自分の頭で考え、アイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは?――広い視野とシャープな論理で知られる著者が、自らの体験をもとに提示する恰好の「思考法」入門書。
もっと若い時に読んでいれば……
そう思わずにはいられませんでした。
――元・さわや書店 松本大介さん
『思考の整理学』は1983年に「ちくまセミナー」というシリーズの1冊として刊行し、1986年に文庫化しました。2007年までの21年間で16万部のロングセラーでしたが、2007年に岩手県盛岡市のさわや書店で、当時店員だった松本大介さんが作成した「もっと若いときに読んでいれば……」というコピーの手描きPOPをきっかけに、再び注目を集めます。2008年の東大(本郷書籍部)・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得したことから、〈東大・京大で1番読まれた本〉のフレーズが生まれ、2009年には累計発行部数が100万部を突破しました。以降も歴代の東大生・京大生が根強く支持し続け、現在287万部を突破し、時代を超えて読み継がれるベストセラーとなっています。
思考を深めるキーワード
朝の頭はそれだけ能率がいい >>P.22
思考の整理法としては、寝させるほど大切なことはない >>P.39
発想のもとは、個性である >>P.60
つんどく法 >>P.96
いかにうまく忘れるか >>P.138
とにかく書いてみる >>P.146
声を出してみると、頭が違った働きをする >>P.168
なぜ東大生が根強く支持するのか? 東大生の感想より
・今の時代に必要なのは、情報を手に入れることよりも「捨てる」ことなのだ。
・他分野との接触、混在が新しい思考法を生み出すという考えがとても新鮮に思えた。
・大学やその先で求められている「学び」に対する姿勢が、少し分かった気がする。
・知識に偏った勉強をしてきたからこそ、それじゃいけないんだ、と思いを新たにした。
・考えがまとまらない時、くよくよするのがいちばんいけない。
・メモをとり、整理する癖がつきました!
・根底にある理念は自ら学べ、という点だと感じた。
・高校生の時は意味が良く分からなかったけれど、大学に入って文章を書くようになり、先生の仰っていたことの重要性が良く分かった。…
目次
Ⅰ
グライダー
不幸な逆説
朝飯前
Ⅱ
醗酵
寝させる
カクテル
エディターシップ
触媒
アナロジー
セレンディピティ
Ⅲ
情報の”メタ”化
スクラップ
カード・ノート
つんどく法
手帖とノート
メタ・ノート
Ⅳ
整理
忘却のさまざま
時の試錬
すてる
とにかく書いてみる
テーマと題名
ホメテヤラネバ
Ⅴ
しゃべる
談笑の間
垣根を越えて
三上・三中
知恵
ことわざの世界
Ⅵ
第一次的表現
既知・未知
拡散と収斂
コンピューター
あとがき
文庫本のあとがきにかえて ――「思われる」と「考える」
東大特別講義
新しい頭の使い方 ――『思考の整理学』を読んだみなさんへ伝えたいこと