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ちくま学芸文庫 マ-51-1

ニューメディアの言語

デジタル時代のアート、デザイン、映画

著:レフ・マノヴィッチ
著:堀 潤之

紙版

内容紹介

新旧メディアの連続と断絶。犀利な視線でニューメディアの論理を分析し、視覚文化の変貌を捉える。マクルーハン以降、最も示唆に富むメディア史。
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デジタル・テクノロジーの登場と進展は、既存のメディアを変えただけでなく、独自のメディアも生み出した。それは1990年代からいっそう顕著となる。本書は、〈ニューメディア〉を特徴づける原則を抽出し、デジタル・マテリアリズムとでも呼ぶべき方法で、体験を構成する諸概念を鮮やかに分析。また同時に、視覚文化の変貌を歴史的に位置づけていく。ニューメディアにおいては、いかなる論理がその発展を駆動しているのか、そして映画に代表される旧来の文化的形態との連続と断絶とは──。犀利な視線を通して新たな美学が示される。マーシャル・マクルーハン以降、最も示唆に富むメディア史。
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新たな文化的論理の作動
視覚文化の変貌に迫った21世紀の古典

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【目次】
序文(マーク・トライブ)
プロローグ―ヴェルトフのデータセット
謝辞

イントロダクション Introduction
第1 章 ニューメディアとは何か? What Is New Media?
第2 章 インターフェース The Interface
第3 章 オペレーション The Operations
第4 章 イリュージョン The Illusions
第5 章 フォーム The Forms
第6 章 映画とは何か? What Is Cinema?

訳者あとがき  
文庫版訳者あとがき
索引

著者略歴

著:レフ・マノヴィッチ
ニューメディアの理論家・批評家・アーティスト。カリフォルニア大学サンディエゴ校を経て、現在、ニューヨーク市立大学大学院センター教授。1960年にモスクワに生まれ。美術、建築、コンピュータ・プログラミングを学んだ後、1981年にニューヨークに移る。CGのオペレーターとして働きつつ、実験心理学、美術史、映画理論などを学び、1993年にコンピュータ・メディアの起源を1920年代のアヴァンギャルド芸術と関連づけた『構成主義からコンピュータに至る視覚の工学』でロチェスター大学から博士号を取得。著書は、本書のほかに、『ソフト・シネマ??データベースを航行する』(2005)、『ソフトウェアが指揮を執る』(2013)など。2007年にはソフトウェア・スタディーズ・イニシアティヴを設立。
著:堀 潤之
1976年東京に生まれる。パリ第三大学映画・視聴覚研究科への留学を経て、2004年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。専門は映画研究・表象文化論。現在、関西大学文学部准教授。著書に、『ゴダール・映像・歴史』(共編、産業図書)、『映画論の冒険者たち』(共編、東京大学出版会)など。

ISBN:9784480511867
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:752ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBC