序 文
第一章 古 代
1 古代の本
2 ムーセイオンの図書館とヘレニズム時代の学問
3 ヘレニズム時代のその他の研究
4 共和政ローマの本と学問
5 帝政初期の発展
6 2世紀の擬古主義
7 概要と注釈書
8 巻子本から冊子本(コデツクス)へ
9 西ローマ帝国における四世紀の異教とキリスト教
10 奥書(おくがき)
第二章 東のギリシア語圏
1 帝政ローマの学問と文献
2 キリスト教会と古典研究
3 ビザンツ時代初期
4 オリエントにおけるギリシア語テクスト
5 九世紀の古典復興
6 ビザンツ時代後期
第三章 西のラテン語圏
1 暗黒時代
2 アイルランドとイングランド
3 アングロ・サクソン人の伝道師たち
4 ブリテン諸島が古典テクストに与えた影響
5 カロリング時代のリバイバル
6 カロリング風小文字体の発展
7 カロリング時代の図書館とラテン語の古典
8 カロリング時代の学問
9 カロリング文化の黄昏
10 モンテカッシーノ修道院の復興
11 12世紀ルネサンス
12 スコラ哲学の時代
13 中世の西ヨーロッパにおけるギリシア語
第四章 ルネサンス
1 人文主義
2 最初の人文主義者たち
3 人文主義の充実―ペトラルカとその世代
4 コルッチオ・サルターティ(1331-1406)
5 大いなる発見の時代―ポッジオ(1380-1459)
6 15世紀におけるラテン研究―ヴァラとポリツィアーノ
7 ギリシア語学―外交官と亡命者と書籍収集家
8 15世紀におけるギリシア研究―ベッサリオンとポリツィアーノ
9 ギリシア語テクストの最初の印刷本―アルドゥス・マヌティウスとマルコス・ムスロス
10 エラスムス(1469頃-1536)
第五章 ルネサンス以降
1 反宗教改革とルネサンス最盛期のイタリア
2 フランスにおける人文主義と学問の始まり
3 16-17世紀のネーデルラント
4 リチャード・ベントリー(1662-1742)―古典学と神学
5 古文書学の起源
6 ルネサンス以降に発見されたテクスト
7 エピローグ
第六章 テクスト批判
1 序
2 テクスト批判の理論の発展
3 校合の系統図理論
4 系統図法の限界
5 個々の写本の時期と価値
6 間接的伝承
7 他のいくつかの基本的原則
8 テクストの毀れ
9 伝承の流動的形態―技術書と大衆文学
10 テクスト批判資料(アパラトウス・クリテイクス)の約束事
11 結語
略語表
原 注
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
本書で引用・言及される古典作家・作品の邦訳
写本索引
人名・作品名索引
事項・地名索引
図版への注