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ちくま学芸文庫 ヤ-33-1

モンテーニュ入門講義

著:山上 浩嗣

紙版

内容紹介

心身の和合と自然への随順を説いたモンテーニュ。その著『エセー』の核心やよりよく生きるためのヒントを平明に伝える出色の講義。文庫オリジナル。===宗教戦争のさなか、通念や世間の道徳に懐疑の目を向けつつ、自然に従って生きることの喜びを説いたモンテーニュ。その著『エセー』では、自己の判断力を試し鍛えていくさまが、自由な文体によって描き出される。異文化への関心と共感、戦時における人間の狂気や暴力、性の歓び、ボルドー市長としての政治経験、旅と読書の愉楽など、扱われるテーマは実に幅広く、われわれの心を揺さぶる文章に充ちている。ストア的克己主義と節度ある快楽主義とを往還し、メメント・モリの受容から拒否へと至る過程で、独自な思想が紡がれていく。類まれな開明的人物の核心に迫る出色の講義。文庫オリジナル。===最上の幸福とは何かよりよく生きるための知恵の宝庫『エセー』。主要テーマからモンテーニュの思想を読み解く。===【目次】まえがき    第1章 「今日は何もしなかった」――『エセー』に見るモンテーニュの脱力的生きかた  第2章 『エセー』における死と幸福――「想像」による幸福、メメント・モリ第3章 モンテーニュのパイデイア――旅と書物による「判断」の形 第4章 他者へのまなざし――新大陸の原住民 第5章 モンテーニュとラ・ボエシの友愛論 第6章 モンテーニュの政治観――乱世における法と秩序 第7章 身体の経験――老、病、性 モンテーニュ入門のための文献案内 あとがき

目次

まえがき    第1章 「今日は何もしなかった」――『エセー』に見るモンテーニュの脱力的生きかた  第2章 『エセー』における死と幸福――「想像」による幸福、メメント・モリ第3章 モンテーニュのパイデイア――旅と書物による「判断」の形 第4章 他者へのまなざし――新大陸の原住民 第5章 モンテーニュとラ・ボエシの友愛論 第6章 モンテーニュの政治観――乱世における法と秩序 第7章 身体の経験――老、病、性 モンテーニュ入門のための文献案内 あとがき

著者略歴

著:山上 浩嗣
山上浩嗣(やまじょう・ひろつぐ):1966年大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ・ソルボンヌ大学にて文学博士号を取得。現在、大阪大学大学院人文学研究科教授。専門はフランス文学・思想。著書に、『パスカルと身体の生』(大阪大学出版会)、『パスカル『パンセ』を楽しむ』(講談社学術文庫)など。訳書に、エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ『自発的隷従論』(ちくま学芸文庫)、アントワーヌ・コンパニョン『寝るまえ5分のモンテーニュ』(共訳、白水社)など。

ISBN:9784480511102
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:448ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX