ちくま学芸文庫 ヘ-13-2
道徳および立法の諸原理序説 下
著:ジェレミー・ベンサム
訳:中山 元
紙版
内容紹介
法とは何のためにあるのか? 科学に立脚して立法と道徳を問いなおし、真に普遍的な法体系を打ち立てんとするベンサムの代表作を清新な訳文で送る。===「政治と道徳の学問の土台をなす真理は、数学のような厳密な学問的な調査によらなければ、そして比較を絶するほど複雑で広範な調査によらなければ、見いだすことはできない」。序文に記されたこの言葉通り、本書全体の三分の一を占める長大な「第16章 不法行為の分類」においてベンサムは人間の不法行為のありようを執拗に追跡し、精緻な考察を繰り広げていく。そこに映し出されるのは、科学に立脚して立法と道徳を問いなおし、完全なる法体系を打ち立てんとするベンサムの強靭な意志である。幸福とは、人間の道徳とは、そして法の目的とは──。哲学史に燦然と輝く重要古典、待望の完訳。===われわれはなぜ、法を必要とするのか?近代功利主義の嚆矢をなす記念碑的名著、待望の完訳!===【目次】第14章 刑罰と不法行為の均衡関係について第15章 刑罰に与えるべき特性第16章 不法行為の分類第17章 法理学の刑法分野の境界について結語としての覚書訳注/訳者解説/訳者あとがき/索引
目次
第14章 刑罰と不法行為の均衡関係について第15章 刑罰に与えるべき特性第16章 不法行為の分類第17章 法理学の刑法分野の境界について結語としての覚書訳注/訳者解説/訳者あとがき/索引