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ちくま学芸文庫 エ-16-1

言語・真理・論理

著:A・J・エイヤー
訳:吉田 夏彦

紙版

内容紹介

無意味な形而上学を追放し、〈分析的命題〉か〈経験的仮説〉のみを哲学的に有意義な命題として扱おう。初期論理実証主義の代表作。解説 青山拓央===哲学の議論の大部分は「形而上学」、すなわち真にも偽にもなりようのないナンセンスな命題を弄んでいるに過ぎない。意味のある命題とは〈分析的な文〉か〈経験によって検証できる文〉に限られる――。過激で鮮やかな主張をひっさげて、20世紀の哲学史に大きな影響を与えた論理実証主義の代表作。〈感覚-内容〉といった経験的所与から世界を記述し、倫理的判断や他者の存在についても考察は及ぶ。本書は多くの批判に晒されたが、今なお問題提起の鋭さとアイデアの独自性で生命を失わない。 解説 青山拓央===ナンセンスな形而上学を追放せよ!===【目次】第一版の序文第一章 形而上学の除去  第二章 哲学の機能  第三章 哲学的分析の本質  第四章 ア・プリオリなもの  第五章 真理と確からしさ  第六章 倫理学と神学との批判第七章 自己と共通世界第八章 哲学上の主要な論争の解決序論訳者あとがき解説 青山拓央

著者略歴

著:A・J・エイヤー
A・J・エイヤー(Alfred Jules Ayer)1910-1989年。イギリスの哲学者。論理実証主義を代表する一人。著書に『経験的知識の基礎』『知識の哲学』『哲学の中心問題』『ヒューム』『ヴォルテール』などがある。
訳:吉田 夏彦
吉田夏彦(よしだ・なつひこ)1928-2020年。哲学者。北海道大学助教授、東京工業大学教授、お茶の水女子大学教授、立正大学教授などを歴任。著書に『論理と哲学の世界』『記号論』(以上、ちくま学芸文庫)、訳書にW・V・クワイン『哲学事典』(共訳、ちくま学芸文庫)などがある。

ISBN:9784480510600
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX