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ちくま学芸文庫 コ-51-1

修験道入門

著:五来 重

紙版

内容紹介

国土の八割が山という国柄から、日本には世界にも稀な山岳宗教がおこった。仏教や民間信仰と結合して修験道という特殊な信仰ができあがり、これが日本人の宗教の原点を形成したのである。霊山の開祖たち、山伏の厳しい修行、兜巾・篠懸・金剛杖・法螺貝など特別な服装や持物。それらの起源と意味を追いつつ、修験道の歴史とそこにあらわれた精神を、宗教民俗学の泰斗が平明に説く。修験道があらゆる庶民信仰を包含しつつ、日本特有の宗教文化を作り上げてきたさまが見えてくる名著。   解説 鈴木正崇

目次

【目次】序 章  第一章 山伏の開祖  大峯の開祖/彦山の開祖/出羽三山の開祖/立山の開祖/白山の開祖/日光山の開祖/伯耆大山の開祖/石鎚山の開祖/富士山の開祖/箱根山の開祖/戸隠山の開祖 第二章 山伏の入峯修行山伏の験力と山籠/春の峯入/夏の峯入/秋の峯入/冬の峯入221第三章 山伏と聖火 不滅の法燈と光物/海の修験道/高野山の聖火第四章 山伏の服装  兜巾と宝冠/篠懸と違帯/結袈裟と注連/曳敷と山人 第五章 山伏の持物  山伏の笈/山伏の錫杖/山伏の金剛杖/斧と槌/伊良太加の数珠/法螺貝と螺緒 /肩箱・綾菅笠及び扇・宝剣 第六章 山伏の文化  修験道の美術/修験道の芸能 あとがき文庫版解説 五来重の修験道研究 鈴木正崇

著者略歴

著:五来 重
五来重(ごらい・しげる)1908‐93年。茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科国史学専攻卒業。高野山大学教授を経て、大谷大学文学部教授、同名誉教授。専門、日本民俗学、宗教史。著書に、『五来重宗教民俗集成』(全8巻)『五来重著作集』(全12巻・別巻)の他、『仏教と民俗』『高野聖』『熊野詣』『山の宗教』『日本の庶民仏教』『四国遍路の寺 (上・下)』『円空と木喰』『日本人の地獄と極楽』など多数。

ISBN:9784480510556
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:480ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB