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ちくま文庫 お-77-1

「悪所」の民俗誌

色町・芝居町のトポロジー

著:沖浦 和光

紙版

内容紹介

都市の盛り場は、遊女や役者の呪力が宿る場所だった。「遊」「色」「悪」の視座から日本文化の深層をえぐり、「悪所」の磁場を解明する。解説 松尾恒一なぜ、ひとは「悪所」に惹かれるのか?どん底の街で生きた遊女、悪党、芸能者。その呪力の謎を解きあかす。「〈悪〉という言葉の裏側には、だれきった日常性を破壊するデモーニッシュな力が潜んでいた」(「あとがき」より)。都市の盛り場は、遊女や役者など賎視された「制外者」たちの呪力が宿る場所だった。なぜ、ひとは「悪所」に惹かれるのか。芸能を業とする人びとは、どのように暮らし、どんな芸を生み出したのか。「遊」「色」「悪」の視座から日本文化の深層をさぐる。

著者略歴

著:沖浦 和光
沖浦 和光(おきうら・かずてる): 1927−2015年。大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。民俗学、比較文化論、社会思想史専攻。被差別民と被差別部落の研究をおこなった。国内外の辺境、都市、島嶼を歩き、日本文化の深層をさぐる研究をつづけた。主な著書に、『宣教師ザビエルと被差別民』 (筑摩選書)、『幻の漂泊民・サンカ』 (文春文庫)、『天皇と賤民の国』 (河出文庫)がある。

ISBN:9784480438867
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:336ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:5P