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ちくま新書 1672

思想史講義【明治篇Ⅱ】

編:山口 輝臣
編:福家 崇洋

紙版

内容紹介

文明化推進と国体の確立を目指した明治日本は、大日本帝国憲法施行後にどう変わったか。明治後期の知的世界を多角的・実証的に描き出し、明治時代像を刷新する。

 ひとつの時代が終わり、新たな時代が幕を開けつつあった明治二〇年頃の日本。その中心にあったのは立憲政治の開始。それはいまからは想像しづらいほどの大事件だった。大日本帝国憲法に始まる、超然主義、民力休養、教育勅語など立憲政治の役者から、平民主義、国民主義、国粋主義など様々な新時代の「主義」、世紀転換期に意味が大きく変わった批評や宗教、日清・日露戦争後の日韓合邦論、東西文明論、そして明治末年の「新しい女」まで、当時の言葉から思想史を豊かに紡ぎ出す。

著者略歴

編:山口 輝臣
山口 輝臣(やまぐち・てるおみ):1970年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院博士課程修了。専門は日本近代史。著書『明治国家と宗教』(東京大学出版会)、『天皇の歴史9 天皇と宗教』(共著、講談社学術文庫)、『はじめての明治史』(編著、ちくまプリマー新書)、『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか』(編著、ミネルヴァ書房)など。
編:福家 崇洋
福家 崇洋(ふけ・たかひろ):1977年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専門は近現代日本の社会運動史、思想史。著書『戦間期日本の社会思想』(人文書院)、『日本ファシズム論争』(河出書房新社)、『満川亀太郎』(ミネルヴァ書房)など。

ISBN:9784480075413
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:352ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:3MNQ-JP-M