はじめに まさか90歳になるとは
▼1章必要に迫られた私の老化防止対策
直前の行動から忘れ始める/物忘れは原点に戻れ/物忘れも度忘れも「お互いさま」の精神で/記憶に頼らずメモに残す/勘違いと思い込みでまさかの大失敗/還暦転倒事件から一にも二にも転ばぬ知恵/追突事故でムチ打ち症、床で滑って宙に浮く/親指が使えなかったときの不便さ/自称トイレ評論家、行く先々で手すりの必要性を訴える/*コラム やることが沢山あって混乱しそうなときは
▼2章忍び寄る老いをはねのけ、おしゃれを忘れず
「老いるショック」は白髪から/白髪は潔い、されど黒髪は凛々しい/黒髪は気力充実のイメージか/いくつになっても永遠のボブスタイルで/歯に必ずモノがはさまる/せんべいをバリバリ噛んで奥歯が欠けた/目指せ、メガネ美人/爪は健康のバロメーター/おしゃれは元気を装うこと/靴やバッグや洋服は、やっぱりある程度の数がほしい/着るものを選ぶのは残された大切な自己表現/おしゃれとは、老いていく身を幸せの鎧で装うこと/神様は意外に公平。どんな美人も平等にばあさんになる/人生100年時代、老いておしゃれに美醜なし/コラム 加齢臭、自分だけ例外はないと心得よ
▼3章 家族だけでなく「共立ネット」も作ろう
老夫婦こそ言わなければわからない/楽しい時間の共有はお互いに歩み寄ることから/年をとったら男は「学力」より「楽力」/夫婦間介護、義理で看取るか、愛情で看取るか/介護ができる男の条件/遠くの血縁より近くの他人「老―ズネット」/ボランティアは好きなこと、やってみたいことをする/老人ホームの生活に向く人向かない人/老人よ、サイフを絶対に手放すな/孤独に耐える力/コラム 子供との同居は案外気兼ねが多いもの
▼4章 おひとりシニアの元気になるコミュニケーション術
老いの人間関係を上手に保つ5つの方法/まさかのときはやっぱり女性同士のつながりが役に立つ/「親友」より「お仲間」の多いほうがいい/コミュニケーションは相手の話を聞くことから始まる/相談力を身につけよう/周りの噂話や悪口は馬耳東風で聞き流す/高齢者の恋愛に必要なマナーとルール/コラム 仲間は豊かな老いに必要だが、煩わしいと思ったときは
▼5章 その年齢(トシ)になってみないとわからないこと
かわいいおばあさんは真っ平ごめん/ひとりでは生きられない日が必ずやってくる/誰にも必要になる心を開いて他人の助けを受け入れる覚悟/今も忘れられない老老介護の悲劇/自分の年齢と現役感覚のギャップがわからない/団塊男子が「団介男子」になる時代がやってきた/連れ合いが亡くなったあと、自立する女は男を不幸にすると言われて/おまかせデスから自分のデスへ/弱者になる自分を受け入れながら、尊厳をどう保つか/コラム 老婚の生活費は互いの経済力に応じて負担。今さら無償の愛でもない ⑪
▼6章 人生100年時代の祖母力の役立て方
子どもが3歳のときに急逝した最初の夫/必死に働く私を全力で支え、子どもの安定した日常を整えてくれた母/他人の役に立つことを嬉しいと思えるひとだった/孫の面倒をみる祖母たちの責任感と負担感/孫育てだけでなく、祖母の人生をもっと自由に/コラム 「マゴレス族」の社会的祖母(祖父)力を発揮できる舞台を
▼7章 娘がどんどん強(こわ)くなる
初老の娘に叱られてばかり/激しくケンカしながら同居の利はお互いに計算/親側の上から目線の物言いを改め敬意を払い、一定の距離を置く/でも、母娘バトルの終点はもうすぐ
▼おわりに 人生100年を機嫌よく生きるヒグチ流・魔法の言葉