出版書誌データベース

1885年、現在あるガソリン自動車の原型を作った「自動車の父」カール・ベンツ。車輪はたったの3つ、ハンドルは曲がった棒、屋根やドアはなくエンジンは外から丸見え。馬車の行き交うドイツの街を走り出した一号車とカールはどう人々を驚かせ、世界を変えていったか。貴重な図版を多数掲載し、著名な自動車史家が楽しく語る。

はじめに（吉井知代子）

1　自動車の父
2　母と息子
3　ベンツとダイムラー
4　だれもに自動車を
5　くだり坂、そしておわりのとき
6　ベンツに乗る

特別コラム1　パテントモトールバーゲンの運転方法
特別コラム2　パテントモトールバーゲンをつくってみる

ベンツ略年表
索引

作：ダグ・ナイ
ダグ・ナイ
1945年生まれ。イギリスのモータースポーツジャーナリスト。1963年からモーター・レーシング誌、1968年にはモーター・スポーツ誌、モータリング・ニュース誌を経て、その後フリーランスのライターになり、世界中の自動車雑誌に寄稿。また自動車関連の著書を多く執筆。邦訳書は『チーム・マクラーレンの全て』（CBS・ソニー出版）、『歴史に残るレーシングカー』（グランプリ出版）、『ジム・クラーク／偉大なるヒーロー像』（ソニー・マガジンズ）。

訳：吉井　知代子
吉井 知代子
大阪市立大学文学部卒業。訳書に『キノコ雲に追われて』（あすなろ書房）、『科学者たちの挑戦』（ゆまに書房）、『ポップ☆スクール』（アルファポリス）、『ドールハウス：イギリス、ビクトリア時代のいえのひみつ』（大日本絵画）、『救助犬ベア』（金の星社）ほか。共訳書に『アンドルー・ラング世界童話集』全12巻（東京創元社）。