『(真)夏の夜の夢』
七五調訳シェイクスピアシリーズ〈10〉
訳:今西 薫
紙版
内容紹介
この作品の原題はA Midsummer Night’s Dream である。「真夏」、即ち夏至の日。一年中で一番昼が長い6月24日の前夜である。6月は真夏ではないし、クライマックスの結婚式と余興の日は、夏至の日なのか五月祭なのか曖昧であるが、この婚礼の日は、妖精たちに守られて、男女は結ばれ、新しい生命を生み出し、植物も大きく育つ季節である。真夏の「真」を取るべきだという訳者も現れ、『夏の夜の夢』という題になっているものもある。私の作品は折衷案として『(真)』夏の夜の夢』としてある。この作品に登場するのは善良な妖精の王と女王であり、悪戯好きの妖精である。筋立ての中心になるのは、妖精の悪戯による2カップルの青年貴族の恋愛沙汰と、職人たちの劇中劇とそのリハーサル中の喜劇的な人物のロバへの変身である。場面の多くは、「魔法の森」で繰り広げられ、とても面白く作劇されていて楽しめる作品である。
目次
登場人物/第1幕(第1場 シーシアスの宮殿/第2場 クウィンスの家)/第2幕(第1場 アテネ郊外の森/第2場 森の中の別の場所)/第3幕(第1場 アテネ郊外の森/第2場 森の中の別の場所)/第4幕(第1場 アテネ郊外の森/第2場 クウィンスの家)/第5幕(第1場 シーシアスの宮殿)/あとがき
ISBN:9784434332098
。出版社:風詠社
。判型:文庫
。ページ数:144ページ
。定価:450円(本体)
。発行年月日:2024年03月
。発売日:2024年04月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD。