帝京新書
「頑張る」「頑張れ」はどこへいく ー努力主義の明暗ー
著:大川 清丈
紙版
内容紹介
大災害のたびに沸き起こる「頑張ろう」のスローガンから、日常のあいさつ代わりに使われる「頑張ってる?」「頑張ってね!」まで日本中にあふれている「頑張る」。実は「頑張る」は日本特有のものではない。著者は比較社会学の手法を使い、アメリカ、イギリス、フランスとの違いに迫る。そして入試の制度・実態からコツコツ「頑張る」傾向が強いフランスに対し、日本は「頑張ればできる」の掛け声の下で中間・期末・入試などの節目に集中努力する傾向が強いと結論付ける。熱しやすく冷めやすいタイプの努力というわけだ。貧困と格差により閉塞する日本で、私たちは持続的に頑張れるのか。それとももう頑張れないのか。本書は「頑張り」の質をも変化させるAI時代の努力についても考察する。
◆特別企画〈帝京大学創立60周年(2026年6月)へ〉
目次
(目次)
まえがき
第一章 頑張りのメカニズム?
第二章 頑張りから見た戦後史
第三章 頑張る/頑張らないのパラドックス
第四章 儀礼としての頑張り
第五章 日米の比較?
第六章 日欧の比較
第七章 近未来の努力主義
あとがきに代えて
主な参考図書
ISBN:9784434331886
。出版社:帝京大学出版会
。判型:新書
。ページ数:198ページ
。定価:895円(本体)
。発行年月日:2023年12月10日
。発売日:2023年12月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。