遺棄された風景
著:桂沢 仁志
紙版
内容紹介
遺棄された風景には、棄てられたものの悲しみと、かつてそれらと共に生きた人々の温かさや愛惜の名残があって、いつも心が痛み胸が衝かれる。まるで、零落の旧友に会った時のように、懐かしさについ駆け寄って手を握り締めたいが、それまで棄て置かれていたという冷たい視線に胸を刺され、近づくことも声を掛けることもできない。そんな心の痛みとかつての温かさと愛惜の名残を感じて頂ければ幸いである。