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絵はがきにされた少年

新版

著:藤原 章生

紙版

内容紹介

内戦の最中のスーダンで撮影した「ハゲワシと少女」でピュリッツァー賞を受賞したカメラマンの死の背景、ルワンダ大虐殺を生き延びた老人、アパルトヘイト政策の終わりを告げる暴動、紛争の資金源となるダイヤモンドの闇取引の商人……、毎日新聞特派員として赴任した著者が取材をつづける中で魅了された、アフリカの大地に力強く生きる人々の物語。
人はなぜ差別をするのか――そう問い続けてきた著者の原点がここにある。
第三回開高健ノンフィクション賞受賞作品。

目次

第一部 奇妙な国へようこそ
1 あるカメラマンの死
2 どうして僕たち歩いてるの
3 ?と謝罪と、たったひとりの物語
4 何かを所有するリスク

第二部 語られない言葉
1 絵はがきにされた少年
2 老鉱夫の勲章
3 混血とダイヤモンド
4 語らない人、語られない歴史

第三部 砂のよう、風のように
1 ゲバラが植えつけた種
2 「お前は自分のことしか考えていない」
3 ガブリエル老の孤独

文庫版(二〇一〇年)あとがき
あとがきにかえて
引用文献

著者略歴

著:藤原 章生
藤原章生(ふじわら・あきお)1961年、福島県いわき市生まれ、東京育ち。北海道大工学部卒後、エンジニアを経て89年より毎日新聞記者として長野、南アフリカ、メキシコ、イタリア、福島、東京に駐在。地誌、戦場、人物ルポルタージュ、世相、時代論を得意とする。本書で2005年、開高健ノンフィクション賞受賞。主著に「ガルシア=マルケスに葬られた女」「ギリシャ危機の真実」「資本主義の『終わりの始まり』」「湯川博士、原爆投下を知っていたのですか」。

ISBN:9784434280689
出版社:柏艪舎
判型:4-6
ページ数:276ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB