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世界で一番美しいアシカ・アザラシ図鑑

編著:水口 博也

紙版

内容紹介

水族館のショーで人気のアシカや愛くるしい姿で話題を集めるアザラシ、海中を機敏に泳ぐオットセイや2トン近くの巨体を横たえ群れで暮らすセイウチなど、四肢がヒレ状になった鰭脚〈ききゃく〉類と呼ばれる仲間たちを紹介するビジュアル図鑑。

北極海をはじめとする世界中の海で撮影された美しくダイナミックな生態写真のほか、写真家や研究者による寄稿、コラムも充実。

姿かたちが似ているグループの進化の秘密にも迫る「海獣ファン」必携の一冊。

目次

アシカ、アザラシに出会う楽しみ

■北極海の鰭脚類
ワモンアザラシ/アゴヒゲアザラシ/ズキンアザラシ/タテゴトアザラシ/セイウチ

・北極圏にすむアザラシたち――ワモンアザラシを中心に
・気候変動と北極圏の鰭脚類
・グリーンランドにセイウチを追う

■湖のアザラシたち
カスピカイアザラシ/バイカルアザラシ

・バイカルアザラシは何を食べているか

■東部北太平洋の鰭脚類
トド/キタオットセイ/カリフォルニアアシカ/グアダルーペオットセイ/キタゾウアザラシ/ゼニガタアザラシ

・東部北太平洋のゼニガタザラシ
・潜り続け、食べ続ける――キタゾウアザラシの海洋生活

■西部北太平洋の鰭脚類
キタオットセイ/トド/クラカケアザラシ/ゼニガタアザラシ/ゴマフアザラシ

・北海道で鰭脚類を観察する
・アザラシのさまざまな採餌方法

■北大西洋のアザラシたち
ハイイロアザラシ/ゼニガタアザラシ/チチュウカイモンクアザラシ

・ゼニガタアザラシと気候変動

■熱帯の島じまにくらす
ガラパゴスアシカ/ガラパゴスオットセイ/ハワイモンクアザラシ

・キハダマグロを狩るガラパゴスアシカ
・アザラシの前肢について

■オーストラリア、ニュージーランドとアフリカの鰭脚類
オーストラリアアシカ/ニュージーランドアシカ/ニュージーランドオットセイ/ミナミアフリカオットセイ・オーストラリアオットセイ

・鰭脚類はどのように進化してきたのか
・アシカとアザラシは別々に海に入った――遺伝情報に残された鰭脚類の進化と退化の痕跡
・頭骨図鑑

■南アメリカの鰭脚類
オタリア/ミナミアメリカオットセイ/フェルナンデスオットセイ/ミナミゾウアザラシ

・アシカ・アザラシを狙う捕食者たち

■亜南極の島じまにくらす
ナンキョクオットセイ/アナンキョクオットセイ/ミナミゾウアザラシ

・サウスジョージア、バード島のナンキョクオットセイ
・喰うべきか喰わざるべきか――鰭脚類の授乳期の生活史戦略

■南極のアザラシたち
ウェッデルアザラシ/ロスアザラシ/ヒョウアザラシ/カニクイアザラシ/ミナミゾウアザラシ

・南極海のアザラシ
・あるヒョウアザラシとの出会い
・鰭脚類の体にたまる有害化学物質

■姿を消した鰭脚類
カリブモンクアザラシ/ニホンアシカ

著者略歴

編著:水口 博也
1953年、大阪生まれ。京都大学理学部動物学科卒業後、出版社にて自然科学系の書籍編集に従事。1984年独立し、世界の各地で海洋生物を中心に撮影を続け、多くの著書、写真集を発表。近年は気候変動との関連で極地の取材も多い。1991年、講談社出版文化賞写真集賞。2000年、第5回日本絵本大賞受賞。著書に『黄昏 In the Twilight』(創元社)、『世界で一番美しいシャチ図鑑』『世界で一番美しいペンギン図鑑』『世界で一番美しい野生ネコ図鑑』(誠文堂新光社)、『職業としての写真家』『地球の風景をモノクロームで眺めたら』(シータス)など多数。

ISBN:9784422430478
出版社:創元社
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVM