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シリーズ戦争学入門

イスラーム世界と平和

著:中西 久枝

紙版

内容紹介

戦争と平和は表裏一体である。一方にとっての平和が、他方にとっては戦争ということさえある。その意味では、戦争の研究には軍事的観点以外のアプローチも必要である。本書では平和学の立場から、中東イスラーム世界における紛争・戦争の背景と経緯、その特徴を客観的に考察する。争いの原因はその原理ゆえなのか、まったく別の要因があるのか。平和学の研究から「必要悪」としての戦争と平和の関係性、その揺らぎを描く。

目次

第1章 イスラーム世界の人びとは何と戦っているのか
第2章 中東の核問題――アラブ諸国とイラン
第3章 イスラームとジェンダー平等――平和な社会への希求
第4章 中東の民主化、経済発展とグローバル経済
第5章 新しい戦争の時代を生きる

著者略歴

著:中西 久枝
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。大阪外国語大学大学院外国語学研究科(西アジア専攻)前期課程修了。博士(Ph.D. in History, UCLA)。名古屋大学大学院助教授、教授等を経て、2010年4月より現職。
主著:『イスラームとモダニティ―イラン社会の諸相』(単著、風媒社、2002年)、『はじめて出会う平和学』(共著、有斐閣アルマ、2004年、改訂版2011年)、石津朋之ほか編著『戦略原論――軍事と平和のグランド・ストラテジー』(共著、日本経済新聞社、2010年)、吉川玄・中村覚編『中東の予防外交』(共著、信山社、2012年)ほか。

ISBN:9784422300856
出版社:創元社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS