子どもを育む学校臨床力
多様性の時代の生徒指導・教育相談・特別支援
編著:角田 豊
編著:片山 紀子
編著:小松 貴弘
内容紹介
社会の変化に伴い、子どもたちの間にも多様性(ダイバーシティ)が広がる中、教師には個々の子どもや問題に丁寧にかかわり合い、対応していく力が求められている。本書では、これからの教師に必要な力として「学校臨床力」を提案、従来の生徒指導や進路指導、教育相談、特別支援教育をベースにしつつも、それらを超えていくための新たな視点や実践に役立つ知識を包括的かつコンパクトに提供する。教職を目指す人、現職教員必携の一冊。
目次
目次
序論 学校臨床力とは
1章 学校臨床力1:父性と母性のバランス
2章 学校臨床力2:ポスト近代・ダイバーシティ
3章 学校臨床力3:経験を育むということ
Column 1 寄り道のススメ
第1部 児童生徒理解を深める
4章 現代社会を生きる子ども
5章 子どもの発達
6章 子どもの対人関係世界
7章 子どもと家庭
8章 子どもと学校
Column 2 遊びは大切か
第2部 児童生徒の成長を促す
9章 人間関係力
10章 集団づくり
11章 開発的アプローチ
12章 キャリア教育の必要性
13章 基礎的・汎用的能力
14章 学校ごとのキャリア教育
Column 3 解決志向でいこう
第3部 児童生徒の個性に応じた支援
15章 自己の発達
16章 自尊感情・自己肯定感、自己有用感、自己効力感
17章 発達障がいの理解
18章 自閉症スペクトラム
19章 学習障がい
20章 ADHD
21章 特別支援教育とは
22章 特別支援教育体制
Column 4 教師のペルソナ
第4部 児童生徒を取り巻く「問題」をとらえる
23章 問題をアセスメントする
〈問題の具体例〉
24章 携帯電話とネットトラブル
25章 いじめ
26章 不登校
27章 非行
28章 被虐待
29章 心身の不調
30章 場面緘黙
31章 性的マイノリティ
Column 5 子どもの成長と心の痛み
第5部 「問題」に取り組む
〈生徒指導の進め方〉
32章 生徒指導の3つの側面
33章 生徒指導の三機能
34章 毅然とした対応
35章 学級経営と学級崩壊
36章 生徒懲戒と体罰
〈教育相談の進め方〉
37章 教師モードとカウンセラーモード
38章 カウンセリング・心理療法の種類と技法
39章 意識と無意識
40章 心の働き:防衛機制
41章 保護者との連携・対応
42章 ケース会議の進め方
43章 チーム支援
44章 スクールカウンセラーの活用
45章 学校外の機関との連携
Column 6 人に「助けて」って言えますか?
第6部 教員としてどのように力を身につけていくか
46章 子どもとかかわる力
47章 保護者とかかわる力
48章 同僚とかかわる力
49章 社会とかかわる力
50章 教師のバーンアウト
51章 共感的理解とスーパーヴィジョン
52章 学校臨床力向上のための教師のトレーニング
文献
索引
あとがき