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マンダラ・アートセラピー

密教とユング心理学をつなぐ臨床技法

著:黒木 賢一

紙版

内容紹介

無意識の世界を探求する中で自らマンダラを描き、その重要性に着目したユング以来、マンダラは心の理解や治療のための方法論として心理療法家の関心を集めてきた。本書では、マンダラを用いたアートセラピーの背景となる密教とユング心理学におけるマンダラの理論を詳細に解説した上で、マンダラ・コラージュ法、半構造化マンダラ描画法、マンダラ中心描画法など著者の多様な実践事例の数々を豊富な描画とともに紹介する。

目次

目次

はじめに

第1章 密教における曼荼羅
1 曼荼羅とは何か
2 密教における曼荼羅の変遷と実践
3 日本の曼荼羅
4 チベットの曼荼羅

第2章 ユングにおけるマンダラ
1 ユングの「無意識」の探求
2 ユングの事例――X夫人のマンダラから

第3章 ユング・チベット密教・サイコセラピー
1 ユング心理学とチベット密教
2 精神発達における「意識論」
3 心理臨床における「身体論」
4 意識の変容を促す「場」

第4章 マンダラ・アートセラピーの実際
1 マンダラ・コラージュ法
2 半構造化マンダラ描画法
3 マンダラ中心描画法
4 マンダラ描画法

あとがき
参考文献

著者略歴

著:黒木 賢一
黒木賢一(くろき・けんいち)
1951年、兵庫県生まれ。桃山学院大学卒業、カリフォルニア州立大学(ヘイワード校)教育心理学研究科修士課程修了。現在、大阪経済大学人間科学部人間科学研究科教授、芦屋心療オフィス所長。
〈主著〉
『〈自分発見〉ワークブック――記入式・隠された「わたし」に出会う本』(洋泉社、1996年)
『癒しの森――心理療法と宗教』(分担執筆、創元社、1996年)
『日本の心理療法――その特質と実際』(共編、朱鷺書房、1998年)
『「自分らしさ」を見つける心理学――セラピストと行く生き方発見の旅』(PHP研究所、1998年)
『心理臨床におけるからだ――心身一如からの視座』(共編、朱鷺書房、2006年)
『〈気〉の心理臨床入門』(星和書店、2006年)
『危機の世紀とユング心理学――目幸黙僊論考集』(共編、創元社、2015年)

ISBN:9784422116426
出版社:創元社
判型:A5
ページ数:218ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2017年02月
発売日:2017年03月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM