基礎から身につく「大人の教養」
茶と日本人
二つの茶文化とこの国のかたち
著:佃 一輝
紙版
内容紹介
「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論
●本書は、外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、
その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論です。
●全編を通じて繰り返されるキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。
最初に中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴であり、
まさに「異国ぶり」そのものでした。やがて日本人の
アイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立しますが、
その後ふたたびグローバリズムとしての「文人茶」が登場します。
●今日に至るまで「国ぶり」と「異国ぶり」は日本人の思考法の二大潮流であり、
そのせめぎ合いこそが日本人を形づくっているとさえ言えます。
本書は、先進文化の受容と相克を経て独自の文化を醸成させてきた、
この国の人々の心の物語でもあります。
目次
第一章 「国ぶり」と「異国ぶり」――せめぎ合う二つの魂
第二章 茶の一二〇〇年――喫茶文化の変遷をたどる
第三章 侘び茶の「茶事」と文人茶の「文会」――「聖性の希求」か「情の発露」か
第四章 「同じ」茶道と「異なる」文人茶――「型物の茶」か「自娯の茶」か
ISBN:9784418223046
。出版社:株式会社 世界文化社
。判型:4-6
。ページ数:288ページ
。定価:1700円(本体)
。発行年月日:2022年03月
。発売日:2022年03月22日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WBXN12。