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コッツウォルズ イングリッシュガーデンとティールーム

庭園と紅茶とマナーハウスを楽しむ

著:小林 写函

紙版

内容紹介

日本はもとより、世界中の観光客を魅了するイギリス・コッツウォルズ地方は、
美しい田園風景と個性豊かなイギリス庭園が多く点在することで知られます。
田舎とはいえ辺境の地ではなく、イギリスの主要産業だった毛織物産業で栄え、
裕福な荘園領主による邸宅と庭園が数多く造られました。

20世紀以降も田園にあこがれを抱く上流階級の人々が移住し、新たな庭園が造られています。
整形式庭園、イギリス風景式庭園、コテージガーデンなど、庭園の歴史において特徴のある各時代の庭園が揃い、
この地域のみでイギリス庭園をひととおり見ることができます。
「コッツウォルズの庭園を巡れば、イギリス庭園のすべてがわかる」といっても過言ではありません。

本書では、イギリス好きはもちろん、庭園愛好家が多く訪れる、この人気観光地の庭園にスポットをあて、
存在する庭園のなかから約25園を選び、美しい写真と文章で紹介します。
観光ガイドとしての情報だけでなく、歴史や、庭園の流行をもたらした社会的背景などの解説も充実させ、
文化的側面からもイギリス庭園全般についての知識が深められる内容です。

また、イギリスといえば、欠かせないのがティールームです。
コッツウォルズには、地元の人々から愛される上質なティールームが数多く存在し、
伝統的なクリームティーやアフタヌーンティーを気軽に味わうことができます。
また、かつてのイギリス貴族の館を改装した宿泊施設、マナーハウスも充実。
これらを、庭園のエリアごとに掲載し、庭園散歩とお茶、両方を楽しみたい人にとって、
ガイドとして使いやすい構成にまとめました。

美しい田園風景の中に点在する個性豊かなイングリッシュガーデンを巡りながら、
本場のティーとスイーツに舌鼓をうち、歴史ある館で優雅な時を過ごす。
そんな旅のおともに、ぜひ携えたい1冊です。

■目次抜粋
はじめに
コッツウォルズマップ
コッツウォルズの庭園を楽しむために
イギリスで紅茶が流行するまで
上流階級の館マナーハウス

1章 ノーザン・コッツウォルズ1 チッピン・カムデン周辺から北端にかけて
2章 ノーザン・コッツウォルズ2 ブロードウェイからスローターズにかけて
3章 サザーン・コッツウォルズ1 ストラウド、サイレンセスター、テットベリー周辺
4章 オックスフォードシャー・コッツウォルズ バードードなどコッツウォルズ東部
5章 サザーン・コッツウォルズ2 カッスル・クームからバース周辺
コラム

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目次

はじめに
コッツウォルズマップ
コッツウォルズの庭園を楽しむために
イギリスで紅茶が流行するまで
上流階級の館マナーハウス

1章 ノーザン・コッツウォルズ1 チッピン・カムデン周辺から北端にかけて
ヒドコット・マナー・ガーデン
キフツゲート・コート・ガーデンズ
アブトン・ハウス・アンド・ガーデンズ
アーネスト・ウィルソン・メモリアル・ガーデン
<ホテル>コッツウォルド・ハウス・ホテル・アンド・スパ
<ティールーム>ザ・バンダム・ティー・ルームズ

2章 ノーザン・コッツウォルズ2 ブロードウェイからスローターズにかけて
シージンコット
ボートン・ハウス・ガーデン
バッツフォード・アッポリータム
スノーズヒル・マナー
スタンウェイ・ハウス
スードリー城
<ティールーム>ティザンズ・ティー・ルームズ

3章 サザーン・コッツウォルズ1 ストラウド、サイレンセスター、テットベリー周辺
バーンズリー・ハウス
ザ・ガーデン・アット・ミザーデン
ベンズウィック・ロココ・ガーデン
ロドマートン・マナー
アビー・ハウス・ガーデンズ
<マナーハウスホテル>バーンズリー・ハウス
<ティールーム>カフェ・アット・ロココ
<ホテル>ザ・クローズ・ホテル
<ホテル>ザ・ヘアー・アンド・ハウンズ・ホテル

4章 オックスフォードシャー・コッツウォルズ バードードなどコッツウォルズ東部
チャッスルトン・ハウス
ローシャム・パーク・ハウス・アンド・ガーデン
ブレナム・パレス
バスコット・パーク
ケムスコット・マナー
<ティールーム>ハフキンス

5章 サザーン・コッツウォルズ2 カッスル・クームからバース周辺
ディラン・パーク
コーシャム・コート
ザ・コーツ・ガーデン
ザ・ビートー・ガーデン・アット・アイフォード・マナー
ブライアー・バーク・ランドスケープ・ガーデン
<マナーハウスホテル>ザ・マナーハウス
<ティールーム>キング・ジョーンズ・ハンティング・ロッジ
<ティールーム>ザ・ブリッジ・ティールームズ

コラム
庭園を造ったローレンス・ジョンストン/女性らしさがあふれる庭園のわけは?/プラントハンターと紅茶/ハーハーについて/トピアリーとノットガーデンについて/紅茶文化が造った庭園/NGSの公開庭園/コッツウォルズで出会ったスイーツたち/カスケードと噴水/ヘンリー8世の最後の妃キャサリン・バー/トワイニングの故郷はどこ?/アーネスト・バーンズリーとその仲間/芝刈り機の発明/コッツウォルズで初夏に見かける花たち/個人宅のお庭紹介/異業種から造園に参入したウィリアム・ケント/風景式庭園で大成功したランスロット・ブラウン/アイキャッチャーについて/コッツウォルズを愛したウィリアム・モリス/コッツウォルズの移住した工芸家たち/レッドブックで知られたハンフリー・レブトン/ボーダーについて/多くの庭園やマナーハウスを管理するナショナル・トラスト/庭園と合わせて訪れたいコッツウォルズの代表的な村々/コッツウォルズを観光するための交通のヒント

著者略歴

著:小林 写函
■小林 写函(コバヤシ シャバコ)
写真家。1964年静岡県富士市生まれ。1987年北海道大学工学部卒業。
大手機械メーカー退社後、ロンドンバーキングカレッジ写真科に学ぶ(City&Guilds取得)。
帰国後にフリーランスとして活動。
写真展「コッツウォルズ」(2006年コダックフォトサロン)、「Hue of the Air」(2010年オリンパスギャラリー東京)開催。
著書に『イングランドで一番美しい場所 コッツウォルズ』(ダイヤモンド・ビッグ社)。

ISBN:9784416519288
出版社:誠文堂新光社
判型:A5
ページ数:176ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WM