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インクブロット

誰も知らなかったロールシャッハとロールシャッハの見なかったロールシャッハ・テスト

著:D.サールズ
訳:高瀬 由嗣

紙版

内容紹介

ヘルマン・ロールシャッハの評伝およびロールシャッハ・テストの成立から現代までの発展を、丹念な調査が明らかにする。日記や手紙など、膨大な未公開資料も含む文献を精査し、テストと、ロールシャッハその人に新たな光が当たった。 

誰も知らなかったロールシャッハ
試作段階のテスト図版などの豊富なビジュアル資料を収録し、これまでベールに包まれていた生い立ち、家族、仕事、インクブロット研究の背景など、多様な視点が掘り下げられる。

ロールシャッハの見なかったロールシャッハ・テスト
ナチスの指導者達のロールシャッハ・テスト結果、アメリカへ渡って後のテストをめぐる展開、テストの有効性に投げかけられた疑惑など、テストのたどった道筋の記録も徹底的であり貴重である。

テスト使用者にとって理解が深まる書であり、評伝としても一級の作品。

原書名:The Inkblots: Herman Rorschach, His Iconic Test, And the Power of Seeing

目次

はじめに
序章 茶葉占い 
第1章 すべてに動きと命が生まれる 
第2章 クレックス 
第3章 人を知りたい 
第4章 脳を薄切りにされる夢 
第5章 いたってシンプルな実験 
第6章 巻き起こる賛否両論 
第7章 彼の心理学とは彼が了解する心理学である 
第8章 輝かしい未来への入り口 
第9章 インクブロット、アメリカへ渡る 
第10章 パーソナリティの時代 
第11章 ナチスのロールシャッハ・テスト 
第12章 イメージの危機 
第13章 システム 
第14章 人はそれぞれ異なるものを見る 
第15章 真偽を越えて 
第16章 一歩先を見る 
第17章  巷のロールシャッハと本物のロールシャッハ 

付録 ロールシャッハの家族(1922-2010) 
ヘルマン・ロールシャッハの性格(オルガ・ロールシャッハ=シュテムペリン) 
謝辞 
訳者解説 
図版・口絵の出典
原注 
索引

著者略歴

著:D.サールズ
Damion Searls|作家、翻訳家、リルケ・プルーストをはじめとする翻訳により、五つの受賞歴がある
訳:高瀬 由嗣
明治大学文学部教授

ISBN:9784414414868
出版社:誠信書房
判型:A5
ページ数:414ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年11月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP