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交流分析の根底に流れるもの

クロード・スタイナーの思想

著:クロード・スタイナー
監訳:白井 幸子
訳:楯 エリナ

紙版

内容紹介

クロード・スタイナーは交流分析の創始者であるエリック・バーンの最も早い時期からの弟子であるとともに、同僚であり、親友でもあり、「人生脚本」「ストローク経済の法則」などの理論の創出により、交流分析の発展に比類なき貢献をしてきた。
本書はスタイナーの晩年に書かれた本であり、特に以下の4点について強調し、なぜこれらの点を重視するに至ったか、その背景をも興味深く語っている。

1.ストロークに基づく愛の強調
2.「感情表現能力」の強調
3.自由で民主的な社会をめざす交流分析の役割
4.実証的な交流分析を目指す必要性

本来自由であるべき人間の精神と心理が、我々の生きる時代の家父長的封建主義社会の中で抑圧され、時に激しく苦しむことになるのだが、この4点を重視して行われる交流分析が、この抑圧された精神を開放し自由にするのに大きな役割を果たす。

スタイナーが晩年に行きついた、この時代に即した交流分析と、その根底に流れるものを深く理解するための1冊。

*2009年に出版された The Heart of the Matter: Love, Information and Transactional Analysis を、日本向けに大幅に加筆修正したオリジナル版

目次

第Ⅰ部 心の真髄
第1章 序 論 
第2章 新しい心の創造
第3章 愛,ストローク経済の法則と批判的な親CP
第4章 愛と力

第Ⅱ部 ストロークを中心とした理論
第5章 ゲームと脚本 
第6章 感情の世界へようこそ
第7章 ストロークを中心とした交流分析
第8章 心を中心とする力の7つの源─さらなる洗練

第Ⅲ部 愛と情報─―実践編
第9章 契 約
第10章 「許可」「保護」「治療力」と「批判的な親CP」
第11章 「批判的な親CP」を追放する
第12章 感情表現能力の実践トレーニング─交流分析を感情に応用する
第13章 情報化時代の交流分析

要約としての補稿─―心理療法士のみなさんへ
21世紀における交流分析

著者略歴

著:クロード・スタイナー
Claude Steiner|交流分析の創始者であるエリック・バーンとともに交流分析の発展に貢献。2017年死去
監訳:白井 幸子
ルーテル学院大学名誉教授、臨床心理士、最決断療法士、国際TA協会正会員、日本交流分析学会認定交流分析士・研修スーパーバイザー
訳:楯 エリナ
ライ スポーツジャパン代表取締役

ISBN:9784414414776
出版社:誠信書房
判型:A5
ページ数:222ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2021年05月
発売日:2021年05月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM