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人間への途上にある福音

キリスト教信仰論

著:ヨゼフ・ルクル・フロマートカ
訳:平野 清美
監:佐藤 優

紙版

内容紹介

佐藤優氏が「この本が私の人生を定めた」と語るチェコの神学者フロマートカの主著とも言える骨太な信仰論。福音の広く豊かな世界を説き尽くした名著。

目次

第1章 人間への途上にある言葉
 1 奉仕への召命
 2 わたしには、賢い者にも無知な者にも果たすべき責任がある
 3 生ける真理と正しい現実を告知するための召命
 4 神の言葉
 5 教師と牧師
 6 聖書、シナゴーグ、そして教会
 7 聖書の基本テーマ
第2章 人間の上にある言葉
 8 秘密に隠れた神の英知(三位一体の神)
 9 世界の創造という喜ばしい使信
 10 悪はどこから来るのか(Unde malum?)
第3章 言葉は肉体となった
 11 ナザレのイエス――肉体となった神
 12 ヨシュア――主は解放する
 13 律法を満たす者
 14 和解者
 15 至高の権威
第4章 人間への途上にある教会
 16 新約の民としての教会
 17 教会の機能 
 18 教会と世界
 19 信仰の人生と人間への道
第5章 希望を持って待つこと
 終わりに(まえがきのかわりに)

著者略歴

著:ヨゼフ・ルクル・フロマートカ
チェコのプロテスタント神学者。1889年生まれ。1920~1939年、1947年~1950年、プラハのフス神学大学教授。フス神学大学がコメンスキー神学大学に改称した後、死去まで同大学教授。ナチス政権下にアメリカに亡命し、プリンストン大学で客員教授を務める(1939~1947年)。第二次世界大戦後の1947年、チェコスロバキアに帰国。エキュメニズム運動(教会一致運動)に積極的に参加しただけでなく、マルクス主義との対話をも進めたため、西側の神学者からは「赤い神学者」と呼ばれる。キリスト教徒平和会議の指導者として活躍し、レーニン平和賞を受賞。1968年の「プラハの春」と呼ばれた民主化運動に積極的に参加し、ソ連軍の侵攻に抵抗した。1969年没。主著『カトリシズムとキリスト教をめぐる戦い』『マサリク』(邦訳なし)のほか、自叙伝『なぜ私は生きているか――J・L・フロマートカ自伝』(新教出版社)などがある。
訳:平野 清美
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。読売新聞社を退社後、チェコ政府奨励奨学生として国立カレル大学に留学。チェコ語学修士。翻訳、通訳業に従事。主な訳書にフロマートカ著『神学入門』(新教出版社)
監:佐藤 優
1960年、東京生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学神学部、同大学院神学研究科博士課程前期修了後、外務省に入省。主にロシアでの情報活動において活躍。2002年、鈴木宗男事件に連座し逮捕され512日間勾留。2009年6月に最高裁で懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪が確定し外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間が満了。様々な媒体で表現活動を行う。主な著書に『自壊する帝国』(第5回新潮ドキュメント賞受賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『国家の罠』(毎日出版文化特別賞受賞、以上新潮社)、『私のマルクス』『交渉術』(文藝春秋読者賞受賞)(以上、文藝春秋社)、『神学部とは何か』(新教出版社)、『読書の技法』(東洋経済新報社)、『人に強くなる極意』(青春出版社)など多数。主な訳書にフロマートカ著『なぜ私は生きているか――J・L・フロマートカ自伝』(新教出版社)など。

ISBN:9784400319832
出版社:新教出版社
判型:4-6
ページ数:373ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2014年08月
発売日:2014年08月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM