カッパドキア教父
キリスト教とヘレニズムの遺産
著:アンソニー・メレディス
訳:津田 謙治
紙版
内容紹介
本書は大バシレイオス、ナジアンゾスのグレゴリオス、ニュッサのグレゴリオスという、三世紀の後半に活躍した三人の教父を、生涯、実践的生活、思想という視点から丁寧に解説している。著著の議論は入門書を目指して進められているが、思想の分析では徹底的に議論を掘り下げ、プラトンやオリゲネスがカッパドキア教父に与えた影響や、特にニュッサのグレゴリオスの『モーセの生涯』に関する考察は専門書と比較しても引けをとらない。アレクサンドリアのフィロンが同名で記した『モーセの生涯』との比較検討に始まり、難解な神秘主義神学を聖書の記述やプラトン主義的な視点から十全に解説している。三教父の原典に触れようとする研究者にとっても、本書は再読・三読に耐える名著である。
ISBN:9784400227533
。出版社:新教出版社
。判型:4-6
。ページ数:254ページ
。定価:2900円(本体)
。発行年月日:2011年04月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRMB。