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信仰と経験

イエスと神の王国の倫理

著:廣石 望

紙版

内容紹介

イエスの譬えや奇跡物語を福音書の言語構造に即して精緻に読み解き、聖書のシンボリズムや教会の儀礼行為の意味を斬新な視点から解き明かす七つの講義。現代人にとって聖書とは? イエスを信じるとは? 倫理とは? 
この問いに、気鋭の聖書学者で牧師でもある著者が全力で答えた、21世紀の信仰論。

【目次より】
復活者キリストの宣教命令
 1 復活信仰と宣教
 2 復活者キリストとは何者か?
 3 復活者キリストが与える宣教命令の内容は何か?
 4 キリスト教宣教のあり方についてのいくつかのポイント
「神の王国」と歴史
 1 歴史に対するいくつかの態度と信仰
 2 キリスト教信仰がもつ歴史との関わり
 3 イエスの「神の王国」宣教と歴史
イエスと儀礼
   導 入――儀礼の世俗化と儀礼回帰
 1 神 殿――聖なる領域
 2 会 堂――聖と俗の中間領域
 3 日 常――俗なる領域
 4 外 側――穢れの領域
福音書――文化の中の福音
 1 新しい物語――「福音」から「福音書」へ
 2 新しい救済者――その誕生と死
 3 新しい生き方――境界を超えて
 4 おわりに
信仰と経験
 1 信仰と経験の関係をめぐって
 2 愛敵の教え(マタ五・四三―四八並行)
 3 イエスの奇跡行為
 4 「自ずと育つ種」のたとえ(マコ四・二六―二九)
「神の王国」の倫理
 1 倫理が生まれる場所としての生の諸現象
 2 神との関係が倫理にもたらすもの
 3 「神の王国」の倫理と現代――まとめにかえて
人とメタファーの言語
 1 イエスの「種蒔き」の譬えとその解釈
 2 ヨハネ福音書における「受肉」の言語
 3 パウロにおける〈かたち〉の変容
 4 おわりに

著者略歴

著:廣石 望
廣石 望(ひろいし・のぞむ)氏は1961年生まれ。東京大学大学院で荒井献教授のもとで学んだ後、チューリヒ大学神学部に留学、2000年に博士号を取得。専門は新約聖書学。現在はフェリス女学院大学教授、日本基督教団代々木上原教会担任教師。著書に『イエス物語 福音書を読む』(コイノニア社)、訳書にタイセン『イエス運動』(新教出版社)などがある。

ISBN:9784400111818
出版社:新教出版社
判型:4-6
ページ数:360ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2011年11月
発売日:2011年11月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRAX