見方を変えることで、見えてくるもの
日本史における激動の時代であり、人物が躍動した戦国期を、
「合戦」「天下人」「家康の家臣操縦術」「戦国女性」の4テーマに分け、
著者独自のミカタ(見方)で読み解いていく。
たとえば――織田信長は、命をかけて死に立ち向かった者だけを認めた。
どんなに有能でも、戦場で成果を残せなかった者、戦死してしまった者は
「こっち側」に来られなかった者として認めなかった。ここに、信長の死生観と
家臣評価の特徴がある。いっぽう、豊臣秀吉の家臣評価は文官優位。
武将といえどもデスクワークができない者は評価しなかった――。
見方を変えると、新たなおもしろさが発見できる!
本書は、産経新聞の連載「本郷和人の日本史ナナメ読み」
(2023年1月5日~2024年3月14日。現在は終了)を
テーマごとに再構成して加筆修正し、新章・新原稿を加えたものです。
(以下、目次より)
●それほど兵力差はなかった!? 桶狭間の戦い
●羽柴秀吉の機動力~中国大返しと美濃大返し
●関ヶ原の戦いの本質~石田三成の幻の防衛ライン
●秀吉の親族、その盛衰
●豊臣秀長ありせば……
●なぜ家康は天下を取れたのか
●家康の信仰~「東照」と「日光」の謎
●石川数正の出奔、本当の理由
●南光坊天海の謎
●四天王・本多忠勝~単なる軍事指揮官に非ず
●四天王・酒井忠次~二つの酒井家
●平岩親吉~家康が育んだ友情
●立花誾千代~女城主、かつ名将の妻
●細川ガラシャ~その行為は自殺か、否か?
●山内一豊の妻~出世する家庭の共通項
第一章 合戦
第二章 天下人
第三章 家康の家臣操縦術
第四章 戦国女性