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花咲ける上方武士道 上巻

著:司馬遼太郎

紙版

内容紹介

時は幕末、安政六年。武家の時代は終わりが見えはじめ、世はいずれ沸き起こる大変化の予感に満ちていた。大坂道修町の豪商に縁組みで「売られた」貧乏公家の次男坊・高野則近は、剣術皆伝ながらも昼寝三昧の日々だったが、急遽、右近衛少将に叙せられ、公家密偵使の密命を帯び江戸に向かう。付き従うのは、つかみどころのない二人の強者と、則近を恋い慕う娘・お悠。しかし江戸入りを阻止せんと京都所司代が繰り出す刺客「雅客」たちの工作・攻撃は、激しさを増していく。はたして少将則近は江戸に着けるのか――。読む手を止められない、傑作時代ロマン小説。

著者略歴

著:司馬遼太郎
大正十二年(一九二三年)、大阪市に生まれる。大阪外国語学校蒙古語部(現大阪大学外国語学部)卒業。産経新聞文化部に勤務していた昭和三十五年(一九六〇年)、『梟の城』で第四十二回直木賞を受賞する。昭和四十一年(一九六六年)、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞。その後多くの賞を受賞。『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『花神』『菜の花の沖』などの歴史時代小説、『街道をゆく』『この国のかたち』などの紀行、エッセイなどの作品が多数ある。平成五年(一九九三年)には文化勲章を受章。平成八年(一九九六年)死去。

ISBN:9784394904328
出版社:春陽堂書店
判型:文庫
ページ数:368ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ