音楽のある部屋
ディレッタントの流儀
著:伊藤 光昌
内容紹介
最先端の企業家にして熱烈な音楽愛好者が長年のドイツ滞在で聴いたコンサート&オペラの数々。往年の名歌手ピッツィンガーやグリュンマーとの交流を含め、1960年代から80年代の輝かしいクラシック・シーンを縦横無尽に語る。矢部達哉との対談も併録。
目次
PART Ⅰ 出会いの風景、人々の跫音
1.青春のベルリン
(1)父のこと
(2)留学
★ザクセ家の命運 東ドイツの人々 Ⅰ
★日本文化に魅かれて シュテフィ・シュミット博士を訪ねて
2.鮮烈な個性の肖像
[1]三谷礼二
(1)オペラに行く
(2)20世紀音楽を楽しむ会
(3)激動の中で
(4)独自の演奏法の開化
★信念の人 三谷礼二
[2]飯田善國
(1)アーティストの筆箱
(2)ウィーンの「裸婦シリーズ」
(3)ベルリンの憂愁
(4)槇文彦との協働
★タブロー再生の息吹 『飯田善國・絵画』出版に際して
3.切磋琢磨
(1)ドイツで考えたこと
(2)フレンドシップ
(3)帰国前夜
★陰で音楽界を支えた人 ルイーゼ・コルプ夫人の愛
★世界に翔る日本の演奏家たち
★かけがえのない友人たち 東ドイツの人々 Ⅱ
4.やわらかな起業家精神
(1)試行錯誤
(2)製品のちから
(3)テクノロジーの夢
(4)企業と文化活動
★日独文化交流の礎 ゲアハルト・H・ヘルツォークの思い出
★ドレスデンのコップ マルティン・クルーゲ博士との約束
PART Ⅱ ドイツ滞在音楽鑑賞記(聞き手 金田光夫)
1.SPレコードの思い出
2.ベルリン時代 1963~66年
(1)東西オーケストラ事情
(2)ヘルベルト・フォン・カラヤン
(3)ベルリン放送交響楽団
(4)エリーザベト・グリュンマー
(5)ザルツブルク音楽祭
(6)バイロイト音楽祭
(7)パブロ・カザルス プラード音楽祭1966
(8)エリー・ナイ
3.フランクフルト時代 1968~89年
(1)思い出のフランクフルト放送響
(2)フランクフルトで聴いたソ連・東欧のオーケストラ
(3)カレル・アンチェル
(4)ドイツのラジオ音楽番組
(5)セルジュ・チェリビダッケ
(6)頭声
(7)リヒャルト・シュトラウス名曲名演奏
(8)カルロス・クライバー
(9)ゲルトゥルーデ・ピッツィンガー
PART Ⅲ 音楽の「昨日の世界」と今日(ゲスト 矢部達哉)
(1)アンチェルとチェリビダッケ
(2)コンダクターシップの風景
(3)歌姫と頭声
(4)時代の音、音楽のゆくえ
(5)聴衆への橋渡しとして
(6)音楽の励まし
あとがき
付録(巻末)
(1)二○世紀音楽を楽しむ会「五年間の記録」1967~71
(2)講演(伊藤美保)『ぼうぼうあたま』日本版“STRUWWELPETER”
ISBN:9784393935248
。出版社:春秋社
。判型:4-6
。ページ数:328ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2022年08月
。発売日:2022年08月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM。