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ブルックナー 交響曲

著:ハンス=ヨアヒム・ヒンリヒセン
訳:高松 佑介

紙版

内容紹介

交響曲創作という空前絶後の試行錯誤
――あの途方もない形式の根底に潜む理念とは?
――生涯をかけて追い求めた先にあるものとは?

クラシック音楽の中でも独自の小宇宙を形成しているブルックナーの交響曲(《習作交響曲》や《無効》も含む全11曲)を、体系的かつコンパクトに解説。膨大な一次資料と最新の研究成果にもとづき、見事な筆致で交響曲創作の背景と各交響曲の本質に迫る。

「ブルックナーの交響曲の全体構想を成り立たせているのは、主題構成法から形式や楽章の特徴、全体の構成に至るまで、類型と個性との間の不安定な緊張状態である…」(本文より)

本書は小著ながらも、アントン・ブルックナーの巨大な全交響曲を対象としています。…(中略)…私が長年取り組んできたブルックナー研究を凝縮した形で描き出す本書の試みが、この魅力的な作曲家の理解に貢献できることを願ってやみません。(「日本語版に寄せて」より)

著者略歴

著:ハンス=ヨアヒム・ヒンリヒセン
1952年ドイツのズュルト生まれ。チューリヒ大学音楽学名誉教授。ベルリン自由大学にて、1992年シューベルトのソナタ形式に関する論文で博士号取得、1998年ハンス・フォン・ビューローと音楽の演奏解釈に関する論文で大学教授資格取得。邦訳文献に、「使徒にして背信者――ワーグナー指揮者としてのハンス・フォン・ビューロー」(吉田真訳、『ワーグナーシュンポシオン2013』所収)、『フランツ・シューベルト――あるリアリストの音楽的肖像』(堀朋平訳、アルテスパブリッシング、2017年)がある。

ISBN:9784393932056
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2018年03月
発売日:2018年03月10日
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