家族のゆくえは金しだい
著:信田 さよ子
紙版
内容紹介
安泰で幸福であってこそ、家族――。
広く信じられてきたこのイメージは、もはや幻想である。そのことは、親子、夫婦、兄弟姉妹の関係で悩む人が多い事実からも言えるだろう。
「絆」や「愛」だけでは解決しない。私たちは、そろそろ、この現実と向き合わなくてはならない。
無職の子どもと、親。「持てる世代」の親と墓守娘。引きこもりや依存症。経済的DV、離婚……。家族問題と長年とりくんできた臨床心理士の著者は、家族問題をとく鍵は、「お金」だと指摘する。
本書において、豊富な事例とともに、問題の根幹、現代社会の影響を浮かび上がらせ、具体的な提言もこころみる。
「信頼関係がなくなったとき家族の権力・支配構造があらわになる。そうであるなら、むしろそれを駆使し、活用して信頼関係の再構築ができないだろうか。お金の出し方を工夫し、操作して、息子や娘の回復を図る。その工夫を説明しているのが本書の特徴だ」
とことんリアルな事例とともに、ありうべき展望を描く、信田さよ子の決定版家族論。
ISBN:9784393366417
。出版社:春秋社
。判型:4-6
。ページ数:248ページ
。定価:1700円(本体)
。発行年月日:2016年07月
。発売日:2016年07月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS。