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〈私〉の哲学 をアップデートする

他著:永井 均
他著:入不二 基義
他著:青山 拓央

紙版

内容紹介

『〈私〉の哲学 を哲学する』から10年以上が経った今、当時とほぼ同じ面々が眠っていた議論を復活! 2022年3月に行われた永井均先生古希記念ワークショップの記録とそのアフターソートで構成される本書が〈私〉をめぐる議論をアップデートする。

目次

はじめに 永井均
序章 永井均 問題の基本構造の解説
第I部 ワークショップ:私・今・現実
 1 入不二基義 〈 〉についての減算的解釈――永井の独在性から入不二の現実性へ
 2 青山拓央 他者と独在性
 3 谷口一平 ゾンビに語りうることと、A変容
 4 リプライと議論(永井のリプライ/入不二のリプライ/青山のリプライ/谷口のリプライ)
 5 質疑応答

第II部 アフターソート
 1 永井均 青山発表の提起した問題に触発されて
   カント的世界構成との関連を再考する試論
 2 入不二基義 意識とクオリア
 3 青山拓央 言語と「それしかなさ」について
 4 谷口一平 人生に山括弧の相渉るとは何の謂ぞ

著者略歴

他著:永井 均
1951年生まれ。慶応大学大学院文学研究科博士課程単位取得。信州大学人文学部教授、千葉大学文学部教授、日本大学文理学部教授を歴任。専攻は哲学・倫理学。主な著書に『なぜ意識は実在しないのか』(岩波書店)、『ウィトゲンシュタインの誤謬』(ナカニシヤ出版/講談社学術文庫)、『哲おじさんと学くん』(日本経済新聞出版社)、『転校生とブラック・ジャック――独在性をめぐるセミナー』(岩波現代文庫)、『私・今・そして神――開闢の哲学』(講談社現代新書)、『倫理とは何か――猫のアインジヒトの挑戦』(ちくま学芸文庫)、『哲学の密かな闘い』(ぷねうま舎/岩波現代文庫)、『存在と時間――哲学探究1』(文藝春秋)、『世界の独在論的存在構造――哲学探究2』、『独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか――哲学探究3』(ともに春秋社)、『遺稿焼却問題――哲学日記2014-2021』、『独自成類的人間――哲学日記2014-2021』(ともにぷねうま舎)、『哲学的洞察』(青土社)ほか。
他著:入不二 基義
1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。専攻は哲学。現在、青山学院大学教育人間科学部心理学科教授。主な著書に『現実性の問題』(筑摩書房)、『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』(講談社)、『相対主義の極北』(ちくま学芸文庫)、『哲学の誤読』(ちくま新書)、『足の裏に影はあるか? ないか? 哲学随想』(朝日出版社)、『時間と絶対と相対と』(勁草書房)などがある。
他著:青山 拓央
1975年生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科単位取得。専攻は哲学(慶應義塾大学より博士号授与)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。主な著書に『時間と自由意志』(筑摩書房)、『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(太田出版)、『心にとって時間とは何か』(講談社現代新書)、『分析哲学講義』(ちくま新書)などがある。

ISBN:9784393324042
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DSRC