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悲劇の構造

シェイクスピアと懐疑の哲学

著:スタンリー・カヴェル
訳:中川 雄一

紙版

内容紹介

神も、政治も、知識も、愛も、友情も、すべてが根拠を失った世界で人はいかに生きればよいのか。リア王、マクベス、ハムレットといったシェイクスピア劇がひそかに問いかける懐疑論的課題を剔抉し、アメリカ哲学の巨人カヴェルがあらわにする人の営みの真実。シェイクスピア没後四百年の記念すべき年に、あらためてその偉大さを示す。

著者略歴

著:スタンリー・カヴェル
1926年、米国ジョージア州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業(音楽専攻)。ハーバード大学大学院で博士号(哲学)を取得。現在、ハーバード大学名誉教授。1958年に論文"Must We Mean What We Say ?"を発表してから現在まで50年間、ハーバード大学を拠点に、「いまだ近づきえぬアメリカ」の哲学を求めて個性的な思索を続ける。分析哲学の手法には距離をとりつつも、パトナムやデイヴィドソンと同様、本国アメリカにとどまらずフランスやドイツに絶大な影響力をもつ現代アメリカを代表する哲学者。初期の大著にThe Claim of Reason(1979)がある。映画論Pursuits of Happiness (1981)、シェイクスピア論Disowning Knowledge(1987)、ソロー論The Senses of Walden (1972)〔邦訳『センス・オブ・ウォルーデン』〕、エマソン論Emerson's Transcendental Etudes (2003) など根底的な思索は常に新鮮な衝撃を与えつづけている。

ISBN:9784393323519
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:448ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD