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禅僧たちの生涯

唐代の禅

著:小川 隆

紙版

内容紹介

禅の黄金黎明期・唐代の、禅僧個々のライフヒストリーに照らして、「禅」の興りを描き出す。出家、受戒、行脚、開悟、そして遷化まで、それぞれの人生の物語に寄り添い、禅のエッセンスを魅力的に伝える。『禅思想史講義』(縦軸的通史)の姉妹編(横軸的)。

目次

はじめに――中国禅宗史上の唐代
第1章 出家
第2章 出家(続)
第3章 受戒
第4章 受戒しなかった人
第5章 我を生む者は父母 我を成す者は朋友
第6章 行脚
第7章 行脚とあに弟子
第8章 行脚のたどりつくさき
第9章 安居と上堂
第10章 吾が語を記するなかれ
第11章 普請・作務
第12章 いろいろな職務(1)――主事・院主・寺主
第13章 いろいろな職務(2)――維那
第14章 いろいろな職務(3)――典座・十務
第15章 山居
第16章 遊山
第17章 遊山(続)
第18章 鬼神は敬して之を遠ざく?
第19章 士大夫と禅僧――白居易
第20章 士大夫と禅僧(続)――李翺・韓愈
第21章 会昌の破仏
第22章 償債
むすび――生まれ方は一つ、死に方はさまざま
〔付〕本書に登場する禅者たちの略系図
あとがき

著者略歴

著:小川 隆
1961年生まれ。岡山市出身。1983年、駒澤大学仏教学部禅学科卒業。1990年、同大学院仏教学専攻博士課程単位取得退学。現在、駒澤大学総合教育研究部教授。博士(文学)[東京大学、2009年]。
著書に、『神会――敦煌文献と初期の禅宗史』(臨川書店、2007年)、『語録のことば――唐代の禅』(禅文化研究所、2007年)、『臨済録――禅の語録のことばと思想』(岩波書店、2008年)、『続・語録のことば――《碧巌録》と宋代の禅』(禅文化研究所、2010年)、『語録の思想史――中国禅の研究』(岩波書店、2011年/何燕生 訳『語録的思想史――解析中国禅』復旦大学出版社、2015年)、『禅思想史講義』(春秋社、2015年/彭丹 訳・中国語版、復旦大学出版社、2017年/李承妍 訳・韓国語版、藝文書館、2018年)、『「禅の語録」導読』(筑摩書房・禅の語録20、2016年)、『中国禅宗史――「禅の語録」導読』(ちくま学芸文庫、2020年)など。

ISBN:9784393138069
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB