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新・人と歴史 39

『三国志の英雄』 劉備玄德と孫権

著:林田 慎之助

紙版

内容紹介

『三国志』の時代に覇業を達成したのは、魏の曹操、蜀の劉備玄德、呉の孫権である。本書は同一著者による『三国志の英雄』の第2弾で、劉備玄德と孫権が覇者たり得た人間的魅力をつぶさにみる。

目次

目次(内容と構成)
はじめに 3
Ⅰ劉備玄徳の章
一 『三国志』蜀書の成り立ち 14
「劉二牧伝」/弘毅寛厚、人を知り士を待す
二 徐州牧劉備の誕生 19
漢王朝の末裔/「桃園の結義」/黄巾討伐の義兵/徐州牧に応じる
三 群雄の一角に割り込む 31
曹操と同盟を結ぶ/身を屈して天運を待つ/髀肉の嘆
四 伏竜孔明を新野城に迎える 40
「三顧の礼」を尽くす/「出師の表」にみえる劉備/「天下三分の計」
五 孫権に救いを求める 50
情義に厚い劉備/「方寸の乱れ」/赤壁の戦い/梟雄の相
六 天下三分の形勢を切り開く 63
殷観の説に従う/累卵の危有り/龐統の説得/寛仁にして度有り
七 蜀の盟主となる 77
一触即発の呉蜀/趙雲の活躍/関羽、進退極まる
八 漢室の再興を孔明に託す 86
関羽の仇を討つ/張飛、部下の手にかかる/陸遜の火攻めに屈する/この主人にして、この臣あり/白帝城にて没する
Ⅱ諸葛孔明作「梁甫の吟」の章
一 自分を知る者のために死力を尽くす 98
梁甫の吟/二桃もて三士を殺す/管仲、楽毅になぞらえる
二 三士を称して臥竜、鳳雛、水鏡 106
琅邪郡の名門諸葛氏/逸民の龐徳公
三 体制に順応しない拒絶の精神 112
子孫に安泰をのこす/劉備の献策を拒む
四 野に遺賢を求める 116
魏の脅威にさらされる荊州
五 無から有を生ず 118
漢室の再興を説く
六 私心なき純粋率直な生き方 122
底知れぬ知性の魔力/孔明、劉備の新野城に入る
Ⅲ孫権の章
一 声望をはせた孫氏父子 128
身を屈して恥を忍ぶ/性、闊達にして、奇節を好む/予州刺史となる/断金の契りを結ぶ/独力で呉の領土を築く
二 孫権をささえた若き賢能の士 141
方頤大口、目に精光有り/進取の覇気に富む/有能な新参の士を重用
三 赤壁の戦いに臨む孫権 152
降伏論に傾く家臣団/魯粛・周瑜の抗戦論/戦うことを決断する/敵情認識で一致
四 流転めまぐるしい外交策 162
周瑜の死と魯粛の登場/孫権に降伏を迫る/呉・蜀で荊州を分極支配/関羽、孫権の裏切りにあう
五 呉の経済的基盤固められる 175
呉王の地位を受ける/劉備、陸遜に敗れる/山越を支配下におく/異国との友好関係/君子は豹変す
六 皇帝即位後に呉の衰退始まる 192
孫権を説き伏せる/三国分極が完成/堕落と弛緩の始まり
七 孫権みずからの不明を恥じる 199
呉に同盟を求める/威信失墜
八 麒麟の老いては駑馬に劣る 205
臣下の不信感つのる/暴政に一揆勃発/両派の骨肉の争い/功臣陸遜の憤死/後事をすべて諸葛恪に託す
おわりに 217
年  譜 226
さくいん 234

ISBN:9784389441395
出版社:清水書院
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB