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人と作品 新装版シリーズ

田山花袋

編:福田 清人
著:石橋 とくゑ

紙版

内容紹介

足かけ五〇年に近い年月を、明治・大正・昭和の三代にわたって、ただまっしぐらに書き続けてきた花袋の底に張られる強力なる線、それは「無類の正直さ」であろう。かれは、人生の奥底を、正直な目で見つめ、自己の欲求を正直に示して、その生涯を貫いた。それは、利己的にも愚直にも見えたかもしれないが、かれが自己を愛し、そこから自然主義小説、宗教小説、歴史小説、紀行文が生み出されたとき、より次元の高いものへと昇華されていった。その全てが花袋の真実の声の吐露である。
死して八○年余。利根川のほとりを歩むとき、かれの作風のいまだ新鮮なるに驚きの声を発するのである。

目次

目次(内容と構成)
第一編 田山花袋の生涯
 没落士族
 上京(一)
 悲しみの館林生活
 上京(二)
 三度の館林生活
 上京(三)
 暗闇のなかの青春時代
 文壇へ―狭き門をたたいて
 自然主義の旗手
 愛の変遷
第二編 作品と解説
 重右衛門の最後
 蒲団
 生
 田舎教師
 時は過ぎゆく
 一兵卒の銃殺
 ある僧の奇蹟
 東京の三十年
 近代の小説
 源義朝
 百夜
年譜
参考文献
さくいん

ISBN:9784389401191
出版社:清水書院
ページ数:208ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2017年09月
発売日:2017年09月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ