PART 1 野菜の大切さ
― 今、ここまでわかっています
Q01 なぜ野菜が大切なの?
低カロリーで重要な栄養がとれる&生活習慣病の予防効果大!
Q02 ビタミンとミネラルはなぜ大切?
体づくりの根幹、タンパク質との関わりに注目
Q03「野菜 1 日 350g以上」って誰が決めた?
厚生労働省が示す「野菜の摂取目標量」と、その根拠
Q04 そもそも「野菜」とは何?
栄養学上での定義と分類―「緑黄色野菜」と「その他の野菜」
Q05 野菜 350g ― 内訳は何でもよい?
できるだけいろいろ、にこだわる
Q06 未病の予防に、野菜が大切?
日々の健康&生活習慣病予防のカギ。野菜の栄養研究、進展中!
Q07 メタボ予防にも野菜が大切?
未病対策と野菜① 食事習慣と野菜のとり方で、体脂肪の蓄積を防ぐ
Q08 高血圧予防にも野菜が大切?
未病対策と野菜② カリウム摂取で、血圧の上昇を防ぐ
Q09 骨粗鬆症予防にも野菜が大切?
未病対策と野菜③ 身体機能の衰えを防ぐカルシウム、ビタミン K、ビタミン D
Q10 フレイル予防、認知症予防にも野菜が大切?
未病対策と野菜④ 野菜をとって、加齢による機能低下リスクを低減
Q11 お腹の調子を整えるにも野菜が大切?
日々の健康と野菜① 植物性食品をとって腸を健康にすることが、体全体の健康に
Q12 免疫力アップにも野菜が大切?
日々の健康と野菜② 粘膜免疫と全身免疫、どちらの強化にも野菜の力が必要
Q13 ストレス、イライラ対策にも野菜が大切?
日々の健康と野菜③ ビタミン C はストレス対策にも欠かせない
Q14 美肌にも野菜が大切?
日々の健康と野菜④ 肌の生成とビタミン、ミネラルの関係
PART 2 野菜 1 日 350gをとるこつ
Q15 野菜 350gのリアル目安を教えて!
「加熱した野菜」と「生野菜」を分けて考え、1 皿 70gを基準に
Q16 生野菜と加熱野菜、栄養効率がよいのはどっち?
「栄養成分の吸収率」に注目すると、加熱野菜が〇
Q17 野菜を冷凍庫に― 栄養的にはどう?
冷凍=細胞破壊で、栄養成分の吸収率アップ
Q18 ニンジンのジュースとサラダ、栄養効率がよいのはどっち?
細胞の破壊レベルに注目!調理操作で「栄養成分の吸収率」に差
Q19 市販のカット野菜、生鮮野菜に比べて栄養価は?
生鮮野菜とほぼ変わらない
Q20 生鮮野菜を冷蔵庫に 1 週間、栄養価はどうなる?
冷蔵庫に入れっぱなしなら栄養成分量はどんどん減る
Q21 市販の冷凍野菜、栄養的には○?×?
収穫直後に冷凍すれば、栄養素の目減りほぼゼロ!
Q22 市販の野菜ジュース、野菜の代わりになる?
ジュースも「野菜のひとつ」としてカウント OK!
Q23 市販の水煮缶やペーストは野菜の代わりになる?
加工品も「野菜のひとつ」としてカウントOK!
Q24 切干し大根やたくあん、栄養的にどう?
乾燥や脱水によって失われる成分と濃縮する成分がある
Q25 果物は野菜の代わりになる?
野菜と果物は別モノ。それぞれに摂取目標がある
Q26 サプリメントは野菜の代わりになる?
代替ではなく補足手段。サプリメントと食品の違いをまず知ろう
Q27 野菜でとれないビタミンやミネラルはある?
ビタミン D とビタミン B12 だけは野菜以外からとる必要あり
Q28 ヴィーガン食生活で不足する栄養素は?
ビタミン B12、ビタミン D、鉄などは明らかに不足しがち
Q29 食べ過ぎが NG の野菜はある?
個別に注意すべき野菜はあり。ビタミン A 過剰症は野菜とは無関係
column 1 日本人、野菜は足りている?データから見る日本人の野菜の栄養摂取事情
PART 3 栄養と健康、きほんの知識
Q30 そもそもビタミンって何?
体内の化学反応を円滑に行うための「潤滑油」
Q31 ミネラルのはたらきとは?
① 体の組織をつくる原料になる、② 体の機能を維持・調節する
Q32 食物繊維のはたらきとは?
食物のカス? いえいえ、生活習慣病予防の強い味方!
Q33 機能性成分とは?
健康維持に着目して生まれた、食品成分上の概念
Q34 ファイトケミカルとは?
抗酸化作用などの健康成分に着目!植物性の微量化合物
Q35 ポリフェノールとは?
植物の色、渋味、アク成分― 強い抗酸化作用をもつファイトケミカル
Q36 含硫化合物(イオウ化合物)とは?
ネギ属の野菜、アブラナ科の野菜に含まれるファイトケミカル
Q37 抗酸化作用とはどんな作用?
活性酸素のはたらきを阻止して細胞の酸化=老化を防ぐ
Q38 腸内フローラ、善玉菌、悪玉菌について教えて
腸内フローラの勢力図をベストに保つことが健康のカギ
Q39 コレステロールは何が問題なの?
生存に必要な脂質。高 LDL コレステロール血症となる仕組みは?
PART 4 知っていますか、野菜のこと
Q40 野菜の栄養はどこにある?
野菜の葉と茎と根、それぞれに栄養成分の特徴がある
Q41 キャベツの芯は捨てたらソン?
野菜のそこ、捨てないで! 栄養があります
Q42 淡色野菜の強みとは?
フラボノイドの健康効果たくさん!免疫細胞の活性化は緑黄色野菜以上!?
Q43 根菜とは何を指す? その強みは?
カリウムたっぷり! 生活習慣病の予防にワザあり!
Q44 キノコは野菜? 非野菜?
分類上は「きのこ類」。機能性成分の健康効果にさらなる期待
Q45 海藻は野菜? 非野菜?
分類上は「藻類」。豊富なミネラル&水溶性食物繊維の健康効果に注目
Q46 野菜は色が濃いほど栄養がある?
野菜の色素は抗酸化作用を示す
Q47 普通のニンジンと金時ニンジン、栄養に違いは?
色の違いは何による? 種類が違えば栄養も異なる
Q48 旬の野菜は栄養豊富なの?
冬のホウレン草のビタミン C 量は夏の 10 倍!
Q49 冬のカボチャはなぜ甘い?
低温で追熟することで、ビタミンが増える野菜もある
Q50 日本産と外国産では、同じ野菜でも栄養価は違う?
野菜のミネラル量は土壌の影響を受ける
Q51 オーガニック野菜は普通の野菜より栄養豊富?
栄養価の優劣について結論は出ていない
Q52 野菜の「アク」とは何のこと?
アクは抜けばよいとは限らない!
Q53 スプラウトは栄養の優等生ってホント?
発芽野菜は、栄養も抗酸化力も超優良!
Q54 ブロッコリースプラウトが「スーパースプラウト」と呼ばれるのはなぜ?
健康効果への期待大きいファイトケミカルを多量に含む
Q55 トマトのリコピン、抗酸化力がハンパない?
βカロテンの 2 倍以上! ビタミン E の 100 倍以上!
Q56 オリーブ油にもβカロテンが?
オリーブ油はオリーブ果実の搾り汁、だからβカロテンがある
Q57〝生ニンジンはサラダに入れるとビタミン C を壊す〞ってホント?
壊さない。
酸化型ビタミン C も還元型ビタミン C も、効力は同じ
column 2 令和版・一汁三菜のススメ
PART 5 野菜の栄養をトクする 調理のこつ
Q58 緑黄色野菜のβカロテンの吸収率を高めるこつは?
ホウレン草ならお浸しよりゴマ和え。脂質と一緒にとると吸収率アップ
Q59 緑黄色野菜のカルシウムの吸収率を高めるこつは?
乳製品、大豆食品と一緒にとると吸収率アップ
Q60 緑黄色野菜の鉄の吸収率を高めるこつは?
酸味のあるもの、ビタミン C、肉や乳製品と一緒にとる
Q61 サラダのビタミン吸収率を高める調味のこつは?
ノンオイルドレッシングがヘルシーとはいいきれない!
Q62 サッカー選手が試合前にパスタを食べるのはなぜ?
「パスタ+ニンニク」で、デンプンを効率よくエネルギー化
Q63 ゆで野菜 ― 栄養をトクするこつは?
ゆで時間は短いほど、水は少ないほど、栄養の損失は抑えられる
Q64 野菜の煮もの ― 栄養をトクするこつは?
栄養成分は煮汁に流出しやすい。煮汁も食べる工夫を
Q65 鍋もの、汁もの ― 栄養をトクするこつは?
鍋ものは、残っただし汁にこそ栄養あり!
Q66 蒸し野菜 ― 栄養をトクするこつは?
「蒸す」は栄養丸トク! 栄養の損失が少ない
Q67 揚げ野菜 ― 栄養をトクするこつは?
素揚げと天ぷらなら、天ぷらのほうがおトク
Q68 炒め野菜 ― 栄養をトクするこつは?
野菜炒めをあんでとじれば、栄養をむだなくゲット
Q69 焼き野菜 ― 栄養をトクするこつは?
褐色の焼き色は、抗酸化物質のメラノイジン
Q70 電子レンジ加熱は、栄養的にはどう?
栄養損失が少ない。アクの少ない野菜は、ゆでるよりもレンチン!
Q71 野菜の GABA は加熱すると増えるってホント?
ストレス解消の機能性成分、GABA を増やす加熱法がある
Q72 ナスを焼くとポリフェノールが増える?
じっくり焼くと、抗酸化力が大幅アップ
Q73 香辛料の抗酸化力を生かす加熱とは?
長く加熱するほど抗酸化力は下がる
Q74〝ビタミン C は加熱すると壊れる〞ってホント?
ビタミン C は熱自体には強い。損失の原因は調理中の酸素と水
Q75 アクのある野菜の切り口の変色を防ぐには?
切り口の変色は、クロロゲン酸の酸化が原因
Q76 根菜を切るとビタミン C が増えるってホント?
切ることでビタミン C 量が増える野菜がある
Q77 オニオンスライスの血液サラサラ効果を上げる切り方は?
抗酸化物質を増やすには「繊維に対して直角に」
Q78 玉ネギを短時間に煮くずす切り方は?
繊維に対して直角。トロトロに煮込むとうま味も栄養効果も高まる
Q79 野菜の消化酵素を生かす食べ方は?
大根、カブ、ヤマノイモのデンプン分解酵素は「すりおろす」で活性化
Q80 トマトのリコピンを増やすこつは?
適温で追熟させると赤みが増し、リコピンが増える
Q81 野菜保存のポイントは?
基本は「低温」。野菜の呼吸を抑えること
Q82 野菜の冷凍保存のポイントは?
冷凍自体で栄養価は変わらない。問題は解凍時のドリップ
Q83 キノコのビタミン D 量を増やすこつは?
生シイタケもヒラタケも日光に当てるとビタミン D 量が増える
各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含む食品一覧
本文索引