将棋の格言に学ぶ81の生きるヒント
著:ツルボン
内容紹介
将棋は人生の多くの局面で意思決定のヒントを与えてくれます。将棋用語の中には「王手」「成金」「高飛車」など一般用語として使われているものもあり日常生活にも通じるところが多くあります。本書は将棋の格言の意味を咀嚼したうえで、将棋のルールを知らない人にとってもそこから得られる人生のヒントを教訓として81項目にまとめています。この81という数字は将棋の格言は約80前後あります。また将棋盤のマスは縦横9マス×9マスで合計81マスあり、このため81歳を迎えたプロ棋士は将棋盤の盤と寿を合わせた「盤寿」としてお祝いされます。さらに大谷翔平選手の活躍で有名になった曼荼羅チャート(目標管理チャート)も9マス×9マスで81マスになっていることから触発され本書は81項目にまとめています。推薦:田中寅彦(日本将棋連盟棋士・九段)
目次
まえがき
序章(人生全般)
No.1 定跡を覚えよう(常識を身に付けよう)
No.2 大局観を持とう(人生を鳥瞰図でとらえよう)
No.3 自然な指し手に悪手なし(バランスの取れた生活をおくろう)
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No.10 指し直し局に名局なし(体力を鍛えよう)
第一章 序盤戦(青年期)
No.11 序盤で失敗しないようにしよう(30歳までに差をつけられないようにしよう)
No.12 居玉は避けよ(リスクはできるだけ避けよう)
No.13 ハメ手にご用心(うまそうな手には十分注意しよう)
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No.21 手のないときは端歩を突け(やることがないときは、損のないことをしよう)
第二章 中盤戦(壮年期)
No.22 戦いは歩の突き捨てから(小さなリスクをとろう)
No.23 駒が三つぶつかっていれば初段(感情に左右されず冷静になろう)
No.24 攻めは飛車角銀桂(経営はヒト、モノ、カネ、情報が揃っていること
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No.40 連絡なき金銀は守りに弱し(守備は連携して行おう)
第三章 中終盤戦(中年期)
No.41 桂は控えて打て(力はためよう)
No.42 と金の遅早(地道な努力を積み重ねよう)
No.43 下段の香に力あり(個々の能力を最大限に活用しよう)
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No.61 ただ捨て(ただほど高いものはない)
第四章 終盤戦(晩年期)
No.62 ヘボ将棋、王より飛車を可愛がり(物欲に目がくらんで命をないがしろにしてはならない)
No.63 金なし将棋に受け手なし(お金を大切にしよう)
No.64 終盤は駒の損得より速度(晩年は貯金額より残りの時間を大切にしよう)
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No.77 投げる前に一考(負けるまで勝負は諦めるな)
第五章 全局面に通じる格言
No.78 名人に定跡なし(常識に束縛されるな)
No.79 勝負は時の運(運を味方に付けよう)
No.80 一歩千金(神は細部に宿ることを知ろう)
No.81 不倒流(勝利するまで戦い続けよう)
講評 田中寅彦(日本将棋連盟棋士・九段)
あとがき
参考文献
ISBN:9784382158382
。出版社:産業能率大学出版部
。判型:4-6変
。ページ数:292ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2023年11月
。発売日:2023年11月06日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。