はじめに
序章 生きるためのフェミニズムを求めて
性差別の解消はどこまで進んだか/世界女性会議とフェミニストとの出会い/行動綱領の策定にNGOが果たした役割/女性の視点から近代と向き合う/本土だけに適用された日本国憲法/トランプ政権とプッシュバックの中で/
第1章 性差別大国・日本
差別は区別から始まる/性差別大国、日本の現状/「永田町住民」のやる気のなさ/税・社会保障制度が性差別を再生産/「家族は一心同体」という家族政策/「均等法」制定と「女性分断元年」/少子化対策と一体化した「男女共同参画社会基本法」/国際基準との大きなへだたり/行動と連帯を/
第2章 フェミニズムとの出会い――人生を変えた出来事
生い立ち/私の母と祖母/講義に出るより自治会に出入り/東大闘争の渦中に/私のフェミニズムの旅の始まり/「アジアの女たちの会」/日本女性学会設立直後に入会/結婚・子育て/
第3章 アジアの女性ネットワークと「アジア女性会議」
80年代日本の時代背景/◎アジア女性会議宣言文/「南」の女性による「北」の女性への問い――1980年第2回世界女性会議/【論考1】フォーラムに参加して感じたこと/【論考2】フェミニズムと第三世界/第2回アジア女性会議「創り出そう女たちのアジアを」/
第4章 世界の女性が燃えた「北京会議」と「北京行動綱領」
アジア発、最大規模の国連会議/NGOフォーラム――出会いとネットワークづくりの場/女性の権利は人権である/政府間会議――北京JACの発足/「ポスト北京」新たな歴史が始まる/
第5章 カイロ人口開発会議と女性の基本的人権
優生保護から母体保護法へ/日本のSRHRをめぐる問題/SRHRへの攻撃のなかで新たな希望の兆し/94カイロ国際人口開発会議と「女性と健康ネットワーク」/【論考3】開発・環境・女性と人口/加藤シヅエさんのこと/【論考4】大正デモクラシーを生きた女 加藤シヅエ/
第6章 新自由主義とナショナリズムとバックラッシュ
【論考5】ジェンダー平等政策とバックラッシュの背景/【論考6】千葉県での条例制定をめぐる「攻防」から見えてきたもの/【論考7】新自由主義とジェンダー平等は両立しない――新自由主義に終止符を!/
第7章 女性が政治参画するということ
「権利の上に眠るな」/女性議員はどれくらい増えた?/選挙制度の改革・女性たちの動き/女性を政治参画に促す要因/挑戦することで学んだこと、手にしたもの/参院選と9月11日事件、1週間後のノート/
終章 「核」の脅威のなかで「平和」と「平等」を考える
「キルトの世界」をイメージして/終わらない戦争人類存亡の危機――フェミニズムは問われている/
あとがき
戦後関連年表
参考文献
著者執筆リスト