ブラックホールは存在しなかった――。
相対性理論は本当に正しいのか?
ビッグバン理論は否定されるべきではないのか?
相対性理論の根本的な問題点を明確にし、新たな視点でのアプローチを打ち出した一冊。
第1部 相対論における空間の問題
1 沈みこむというイメージ
2 思考実験と言う話芸
3 移動する列車と同時性の問題
4 いわゆるローレンツ収縮がありうるとしたら
5 ブラックホールになる星とは
6 主観的なものと客観的なもの
7 飛行機に乗せた時計は、遅れるのではなく速く進むとも言えてしまう
8 部分的な歪みは論理のごまかしを必然的に内包する
9 ブラックホールは実在できない
10 真の相対性は絶対時空間でのみ実現される
第2部 相対論における時間の問題
1 因果関係の逆転は時間の逆流ではない
2 時間の基本単位を見直す
3 経路を縮ませるという奥の手
4 ミンコフスキー座標にほとんどの事象は書き込めない
5 ミンコフスキー座標にほとんどの事象は書き込めない。続き
6 ポアンカレ運動とは
7 無限大ということを現実世界の中で考える
8 光時計という空想
9 ミンコフスキー座標の総括
10 フィジカルパラドックスがあり得ないならタイムパラドックスもあり得ない
11 時間を恣意的に扱うことが間違っている
12 タイムパラドックスはホームで隣り合わせの列車の錯覚と同じ
13 多世界解釈をどう考えるか