私の戦争体験―三歳からの記憶―
著:坂田 朱美
絵:徳重 心平
紙版
内容紹介
平和に暮らせることって、当たり前じゃないんだ
ある夏の日、私の家に爆弾が落ちてきた――。
どれだけ時間がたっても、決して忘れてはいけない実際にあった物語。
夏がはじまるころ、三歳だった私は、
軍服を着たお父ちゃんを宮崎県の駅から見送った。
大人たちはみんな「バンザイ!」と言いながら泣いていて、
うれしいことなのか、悲しいことなのかはよく分からなかった。
けれど、“戦争”というもので、父ちゃんは何年も帰ってこなかったし、
家も、食事も、学校も、すべてがいっぺんに変わってしまって……。