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「学歴」で読む日本近代文学

著:三浦 淳

紙版

内容紹介

当時の学校体系を知らずして、近代小説を語るべからず。

夏目漱石、二葉亭四迷、坪内逍遙、田山花袋、川端康成……
名だたる文豪たちによる、明治・大正時代の日本を舞台にした名作を、
学歴という観点から徹底的に分析。
根底にある社会構造を理解したとき、作品の本当の姿が顔を出す。
欧米文学との差異に着目して生まれた、日本文学研究の新たなかたち。
「たかが学歴、されど学歴」

【目次】
第一章 日本近代文学の出発点に存在した学校と学歴
―東京大学卒の坪内逍遙と東京外国語学校中退の二葉亭四迷
第二章 私学出身者による官学批判
―徳冨蘆花『思出の記』
第三章 夏目漱石の学園小説(その一)
―『坊っちゃん』
第四章 夏目漱石の学園小説(その二)
―『三四郎』
第五章 明治時代の女学校と女学生
―野上弥生子『森』
第六章 札幌農学校とは何だったのか
―有島武郎『星座』
第七章 中学校卒という学歴の意味
―田山花袋『田舎教師』
第八章 最高のエリート校だった第一高等学校
―久米正雄『受験生の手記』と川端康成『伊豆の踊子』
第九章 専門学校の青春
―伊藤整『若い詩人の肖像』と小樽高商

ISBN:9784344942301
出版社:幻冬舎
判型:4-6
ページ数:340ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ