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国際生花シンポジウムの開催地・京都で雑誌記者が謎の死を遂げた。五百年の歴史を誇る華道家元の座をめぐり、様々な思惑が絡み合うなか、第二の犠牲者が。連続殺人の裏には伝統と格式ゆえに明かされない秘密があった。桜が咲き乱れる古都で、名門一家の哀しき暗部に挑む浅見光彦。昭和、平成を代表する旅情ミステリー作家の名作が令和に蘇る。

著：内田 康夫
一九三四年東京都北区生まれ。コピーライター、テレビＣＭ制作会社経営を経て、八〇年に『死者の木霊』でデビュー。二〇〇八年、第十一回日本ミステリー文学大賞を受賞。旅情ミステリー作家の代表的人物として知られる。代表作である「浅見光彦」シリーズはドラマ・映画・漫画化され人気を博す。一八年死去。著作数は百六十六冊。そのうち浅見光彦が登場する作品は百十五冊。