1.動物細胞培養の基礎
1.1 動物細胞培養の産業応用
1.2 動物細胞培養の歴史
1.3 動物細胞の構造
1.4 動物細胞の種類と接着依存性
1.5 動物細胞培養と微生物培養との差異
1.6 細胞の入手,保存,輸送
1.7 培養解析のための顕微鏡観察方法
1.7.1 倒立型位相差顕微鏡観察
1.7.2 蛍光顕微鏡観察
1.7.3 共焦点レーザー顕微鏡
1.7.4 その他の新規な顕微鏡
1.8 培養解析のための細胞定量分析方法
1.8.1 計数法
1.8.2 タンパク質定量法とMTTアッセイ法
1.8.3 コロニー形成法
1.8.4 フローサイトメトリー
1.8.5 アポトーシス細胞の割合分析
1.8.6 細胞周期の分析
1.8.7 細胞増殖活性(DNA前駆体取り込み法)
1.8.8 オンライン分析
1.9 細胞増殖の速度論
1.10 継代培養
1.11 培地供給から見た培養形式と物質収支式
2.培養材料設計
2.1 培地設計
2.1.1 細胞増殖に必要な物質
2.1.2 基本合成培地の意義
2.1.3 血清の問題点と解決策
2.2 担体設計
2.2.1 細胞接着過程
2.2.2 細胞接着が細胞に与える影響
2.2.3 接着担体としての細胞外マトリックス
2.2.4 接着担体としての人工高分子や天然高分子
2.2.5 接着担体の化学修飾
2.2.6 接着担体表面への糖リガンドの提示
2.2.7 接着担体の形状
3.大量培養技術
3.1 大量培養器の形式
3.2 せん断力と攪拌培養槽
3.3 培地交換と浮遊攪拌培養
3.4 溶存酸素制御
3.4.1 溶存酸素制御の重要性
3.4.2 培養に適した溶存酸素濃度
3.4.3 溶存酸素濃度の計測
3.4.4 溶存酸素供給の速度論
3.4.5 酸素移動容量係数kLaの測定
3.4.6 溶存酸素消費速度OURの計測
3.4.7 動物細胞攪拌培養における溶存酸素供給法
3.4.8 溶存酸素濃度の制御
3.4.9 細胞沈降層における溶存酸素供給
3.5 温度,pHの影響
3.6 浸透圧の制御
3.6.1 培地浸透圧の調整
3.6.2 動物細胞培養に与える浸透圧の影響
3.6.3 浸透圧制御によるタンパク質生産性の向上
3.7 静圧の影響
3.8 アポトーシスの制御
3.8.1 アポトーシスとは
3.8.2 動物細胞へのアポトーシス耐性の付与
3.8.3 アポトーシスにおける活性酸素
3.8.4 活性酸素の制御によるアポトーシス低減化
3.9 エクソソーム利用の可能性
3.9.1 エクソソームとは
3.9.2 CHO細胞連続培養におけるエクソソーム利用の可能性
3.10 工業化の例(tPA生産)
3.10.1 ティッシュプラスミノーゲンアクティベータ(tPA)とは
3.10.2 培養工程(汚染防止)
3.10.3 培養工程(継代培養設計)
3.10.4 培養工程(基本的培養条件の設計)
3.10.5 培養工程効率化(溶存酸素供給,高密度化)
3.10.6 培養工程(自動化)
3.10.7 精製工程
3.11 大量培養槽の総量不足と生産能力のさらなる改善
3.11.1 動物細胞大量培養の需要の急増
3.11.2 医薬タンパク質生産用動物細胞のゲノム解析
3.11.3 糖鎖
3.11.4 動物細胞培養以外の動物タンパク質生産法
4.自己組織化
4.1 自己組織化とは
4.2 自己凝集化と自己組織化
4.3 自己凝集化の誘導法
4.3.1 浮遊細胞の自己凝集化
4.3.2 接着細胞の自己凝集化
4.4 自己組織化を用いた組織工学/再生医療や創薬試験への応用展開
4.4.1 スキャフォールドフリー形状化組織の作製
4.4.2 器官原基の作製
5.移植用細胞の効率的培養技術
5.1 セルプロセッシング工学とは
5.2 細胞分離法
5.2.1 フローサイトメーターによるソーティング
5.2.2 免疫磁気分離
5.2.3 水性二相分離
5.2.4 密度勾配遠心
5.2.5 低速遠心
5.2.6 接着分離
5.3 共培養
5.3.1 平面混合型共培養
5.3.2 3次元共培養
5.3.3 隔膜共培養
5.4 3次元培養
5.4.1 スフェロイド培養
5.4.2 ペレット培養
5.4.3 胚様体培養
5.4.4 ゲル包埋培養
5.4.5 多孔性担体を用いた3次元培養
5.5 スキャフォールドフリー培養による骨軟骨様組織作成と保存
5.5.1 はじめに
5.5.2 軟骨細胞と隔膜培養器を用いた軟骨様遠心シート作成
5.5.3 MSCと隔膜培養器を用いた軟骨様遠心シート作成
5.5.4 軟骨細胞と隔膜培養器およびTCPを用いた骨軟骨様構造体作成
5.5.5 MSCと隔膜培養器およびTCPを用いた骨軟骨様構造体作成
5.5.6 軟骨様シートの保存
5.6 3次元共培養による造血前駆細胞の体外増幅
5.6.1 造血細胞の体外増幅
5.6.2 ストローマ細胞接着に適した多孔性担体
5.6.3 3次元共培養による造血前駆細胞増幅
5.6.4 3次元共培養システムにおける造血微小環境
5.7 細胞シート形成
6.移植用同種細胞の大量培養技術
6.1 はじめに
6.2 移植用間葉系幹細胞のマイクロキャリア培養
6.2.1 マイクロキャリアを用いた間葉系幹細胞の効率的増殖培養
6.2.2 両イオン性温度応答性共重合体を修飾したポリスチレンマイクロキャリアからの間葉系幹細胞の回収
6.3 不織布担体を用いた間葉系幹細胞培養と播種方法
6.3.1 はじめに
6.3.2 間葉系幹細胞の不織布担体への播種方法
6.3.3 不織布担体に接着・増殖した間葉系幹細胞の品質評価
7.移植用細胞培養の産業化技術
7.1 移植用細胞培養の産業化技術とは
7.2 再生医療の国内規制と移植用細胞培養施設の条件
7.2.1 再生医療の国内規制
7.2.2 移植用細胞培養施設の条件
7.3 培養工程の自動化
7.3.1 自動化の必要性
7.3.2 自動培養装置の機能
7.3.3 多検体に対応可能な自動培養装置
7.4 細胞および組織の非侵襲的品質評価技術
7.4.1 細胞および組織の非侵襲的品質評価技術の必要性
7.4.2 非侵襲的品質評価の対象
7.4.3 単層培養における細胞形態分析による非侵襲的品質評価
7.4.4 単層培養における細胞の立体形状分析
7.4.5 細胞透過光の位相差分析による細胞周期識別
7.4.6 細胞透過光の位相差分析による高精度がん細胞識別
7.4.7 組織特異的分泌物の定量による非侵襲的分化評価
7.4.8 3次元培養および移植後組織における非侵襲的品質評価
7.5 最先端の細胞加工技術
7.5.1 レーザーによる細胞選別
7.5.2 バイオプリンティング
引用・参考文献
索引