1.光の基本事項
1.1 光の基本的性質
1.1.1 光波と光線 / 1.1.2 光の特性
1.2 屈折率と光速
1.3 光波の表示
1.3.1 1次元波動と基本パラメータ / 1.3.2 光強度
演習問題
2.ホイヘンス-フレネルの原理から学ぶ基本現象
2.1 ホイヘンス-フレネルの原理
2.1.1 ホイヘンスの考え方による波面形成 / 2.1.2 フレネルによる2次波面形成の精密化
2.2 ホイヘンス-フレネルの原理による波面の伝搬
2.2.1 平面波の伝搬 / 2.2.2 球面波と一般の波面の伝搬
2.3 平面波と球面波の伝搬特性
2.3.1 前進波と後進波 / 2.3.2 3次元での平面波 / 2.3.3 球面波
2.4 ホイヘンス-フレネルの原理の回折問題への展開
2.4.1 フレネルの輪帯による考え方 / 2.4.2 回折問題への適用
演習問題
3.ホイヘンス-フレネルの原理から学ぶ反射と屈折特性
3.1 ホイヘンス-フレネルの原理の屈折と反射への適用
3.1.1 スネルの法則:平面境界での平面波の屈折と反射 / 3.1.2 全反射
3.1.3 球面境界での光の反射 / 3.1.4 球面境界での光の屈折
3.2 フレネルの公式:振幅反射率と振幅透過率
3.2.1 フレネルの公式導出のための準備 / 3.2.2 振幅反射率と振幅透過率の表現と特性
3.3 ストークスの関係式
3.4 ブルースターの法則
3.5 全反射:波動的振る舞い
3.5.1 全反射時の光波の浸み込み32/3.5.2全反射時の光波の反射による位相変化
3.6 光強度反射率と光強度透過率
演習問題
4.ホイヘンス-フレネルの原理から学ぶ球面光学系による結像特性
4.1 球面反射鏡による結像特性
4.1.1 球面における光線の反射法則の幾何学的説明
4.1.2 球面反射鏡の球面での反射法則を用いた結像特性
4.2 単一球面での屈折による結像特性
4.3 薄肉レンズによる結像特性
4.3.1 薄肉レンズの結像式と横・角倍率 / 4.3.2 ニュートンの公式ほか
4.3.3 薄肉凹レンズによる結像特性
演習問題
5.フェルマーの原理から学ぶ反射と屈折特性
5.1 フェルマーの原理
5.1.1 フェルマーの原理の基本 / 5.1.2 フェルマーの原理の光路長による表現
5.2 幾何光学の三法則とマリュスの定理
5.2.1 幾何光学の三法則(直進性,屈折と反射) / 5.2.2 マリュスの定理
5.3 フェルマーの原理と変分原理
5.4 フェルマーの原理と光線方程式の関係
演習問題
6.フェルマーの原理から学ぶ非球面・球面光学系による結像特性
6.1 フェルマーの原理と結像特性の関係
6.2 非球面反射鏡による結像特性
6.3 球面反射鏡による結像特性
6.4 薄肉レンズによる結像特性
6.5 球面レンズの波面変換作用
演習問題
7.重ね合わせの原理から学ぶ光学現象の基礎
7.1 重ね合わせの原理と波動方程式の線形性との関連
7.2 重ね合わせと関係する数学的手法
7.2.1 複素数とベクトル表示での演算 / 7.2.2 フェーザ表示による扱い
7.2.3 フーリエ級数・変換
7.3 群速度と位相速度
7.3.1 多色光に対する時空間波形:フーリエ変換の利用
7.3.2 群速度と位相速度の関係
7.4 反射による定在波
演習問題
8.重ね合わせの原理から学ぶ干渉
8.1 二光波干渉:反射がない場合
8.1.1 二光波干渉の基礎 / 8.1.2 ヤングの干渉実験(二光波干渉)
8.2 多重ピンホールによる干渉
8.2.1 多重ピンホールによる干渉:標準的解法による扱い
8.2.2 多重ピンホールによる干渉:フェーザ表示による扱い
8.2.3 フェーザ表示による干渉光強度の極大・極小条件の解釈
8.2.4 物理的意味による干渉光強度の極大・極小条件の解釈
8.3 二光波干渉:反射を伴う場合
8.3.1 平行平面板による二光波干渉
8.3.2 平行平面板による干渉光強度の極大・極小条件
8.4 等厚干渉
8.4.1 等厚干渉での考え方 / 8.4.2 ニュートンリング
8.5 3層構造での多重反射による干渉
8.5.1 平行平面板の透過光による干渉 / 8.5.2 平行平面板の反射光による干渉
8.6 3層構造に対する干渉理論の応用
8.6.1 ファブリ-ペロー干渉計 / 8.6.2 反射防止膜
8.7 可干渉性を考慮した干渉
演習問題
9.重ね合わせの原理から学ぶ回折
9.1 回折の基礎:キルヒホッフの理論
9.1.1 キルヒホッフ近似 / 9.1.2 バビネの原理
9.2 回折の分類と概要
9.2.1 回折の分類 / 9.2.2 フラウンホーファー回折の概要
9.2.3 凸レンズを用いた回折 / 9.2.4 フレネル回折の概要
9.3 単スリットによるフラウンホーファー回折
9.3.1 単スリットによる回折:多重ピンホールによる干渉からの拡張
9.3.2 回折限界とその意義
9.3.3 フェーザ表示による回折像光強度の極大・極小条件の解釈
9.3.4 物理的意味による回折像光強度の極大・極小条件の解釈
9.3.5 単スリットによるフラウンホーファー回折:標準的解法
9.4 方形・円形開口によるフラウンホーファー回折
9.4.1 方形開口による回折 / 9.4.2 円形開口による回折:フェーザ表示による解法
9.5 複数開口によるフラウンホーファー回折
9.5.1 任意形状の周期的開口:多重ピンホールによる干渉からの拡張
9.5.2 スリットの周期的開口
9.6 フレネル回折
9.6.1 フレネル積分 / 9.6.2 半無限開口からのフレネル回折
9.6.3 単スリットによるフレネル回折
9.7 回折を用いた結像作用
9.7.1 フレネルの輪帯板による結像作用 /9.7.2 位相型回折光学素子による結像作用
9.8 反射型回折格子
演習問題
10.重ね合わせの原理から学ぶ偏光
10.1 偏光の形状
10.2 偏光度の記述法
10.2.1 完全偏光と非偏光 / 10.2.2 偏光状態の表現方法
10.3 円偏光の重ね合わせによる直線偏光と楕円偏光の表示
10.4 異方性物質での偏光の振る舞い
10.4.1 異方性物質における光波伝搬の解析 / 10.4.2 固有偏光
10.4.3 複屈折 / 10.4.4 旋光性
10.5 偏光の変換とその記述法
10.5.1 偏光素子 / 10.5.2 ジョーンズベクトルと行列
10.5.3 ジョーンズベクトルによる固有偏光の表現
10.5.4 ジョーンズ行列による各種偏光変換
演習問題
11.行列法による厚肉レンズ等の結像特性
11.1 薄肉レンズと厚肉レンズの関係
11.2 行列法での基本式
11.2.1 行列法における光線伝搬に関する基本行列と基底ベクトル
11.2.2 球面単レンズのシステム行列とガウス定数の関係
11.3 厚肉レンズによる結像特性
11.3.1 理想光学系における結像特性 / 11.3.2 横倍率と角倍率
11.3.3 主要点の位置 / 11.3.4 厚肉単レンズの結像式と横・角・縦倍率
11.3.5 基準座標の変換
11.4 球面反射鏡による結像特性
11.5 合成光学系の結像特性
演習問題
12.光学系に関する諸概念
12.1 開口絞りと瞳
12.2 焦点深度と被写界深度
12.3 測光
12.3.1 光束と比視感度 / 12.3.2 光度・輝度・照度
12.4 光学系の明るさ
12.5 収差
12.5.1 光線収差 / 12.5.2 波面収差
12.5.3 色収差と色消しレンズ / 12.5.4 光線追跡
12.6 光学系の空間分解能
12.6.1 二つの円形開口からのフラウンホーファー回折像 / 12.6.2 レイリーの分解能
12.7 光学伝達関数(OTF)
12.7.1 光学伝達関数の点像分布関数による記述:インコヒーレント結像
12.7.2 光学伝達関数の瞳関数による記述:インコヒーレント結像
12.7.3 インコヒーレント結像での光学伝達関数の数値例
12.7.4 コヒーレント結像での光学伝達関数
演習問題
13.電磁波の特性
13.1 媒質中のマクスウェル方程式と構成方程式
13.2 無損失・等方性物質での波動方程式
13.3 電磁波を形成する電磁界の関係式
13.4 電磁波エネルギーとポインティングベクトル
13.5 不連続面での境界条件
演習問題
付録
A. SI(国際単位系)での接頭語
B. ラプラシアンの表現とベクトル公式
C. 波動方程式(13.11)のスカラー解の導出
D. 正弦条件の式(12.25)の導出
参考図書
演習問題解答
索引