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憲法改正が「違憲」になるとき

著:ヤニヴ・ロズナイ
監:山元 一
監:横大道 聡

紙版

内容紹介

「憲法改正に限界はあるのか」を、全世界の憲法典と実例をもとに探究

 「違憲の憲法改正」とはパラドックスなのか。憲法上の改正手続に従ってなされたはずの「憲法改正」が、もはや「改正」ではなく「革命」ないし「法的クーデター」とされるとしたら、それはなぜなのか――。立憲主義の核心とも言えるこの原理的な問いに答えるべく、気鋭の比較憲法学者である著者が、欧米にとどまらず旧共産圏や中東、アジア、アフリカ、南米など全世界の憲法典および実例を縦横無尽に渉猟しつつ、古今東西の学説にも広く目配せをしながら多角的に分析。世界199か国の新旧憲法における憲法改正禁止規定を一覧にした【附録】も見どころ。第96条改正が取り沙汰された日本への示唆にも富む、グローバル比較憲法学の最前線。
(※本書は、2017年にオックスフォード大学出版局から刊行されたUnconstitutional Constitutional Amendments: The Limits of Amendment Powersの全編翻訳です。)

目次

日本語版序文
イントロダクション

第I部 憲法改正禁止を比較する
 第一章 明文による憲法改正禁止
 第二章 不文の憲法改正禁止
 第三章 超憲法的な憲法改正禁止

第II部 憲法改正禁止の理論構築にむけて
 第四章 憲法改正権の性質
 第五章 憲法改正権の範囲
 第六章 憲法改正権のスペクトラム

第III部 憲法改正禁止をいかに担保するのか
 第七章 憲法改正の裁判的統制の理解
 第八章 憲法改正に対する裁判的統制

結論
解題
【附録】各国憲法における明文による実体的な改正禁止

著者略歴

著:ヤニヴ・ロズナイ
(Yaniv Roznai)1980年テルアビブ(イスラエル)生まれ。2006年ヘルツリーヤ(Herzliya)学際センター・ロースクール修士課程修了。2014年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス博士課程修了。2016年ヘルツリーヤ学際センター・ロースクール専任講師、2020年より同校准教授。(2020年12月現在)
監:山元 一
慶應義塾大学大学院法務研究科教授・放送大学客員教授(2020年12月現在)
監:横大道 聡
慶應義塾大学大学院法務研究科教授(2022年4月現在)

ISBN:9784335358173
出版社:弘文堂
判型:4-6
ページ数:542ページ
定価:3900円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND