まえがき
第Ⅰ部 地球社会のリベラルアーツとしてのシステム科学
第1章 エージェントベース社会システム科学の胎動:社会経済システム論の再構築の試み[出口弘]
1.1 新しい流れの胎動
1.2 エージェントベース・モデリングの歴史と現状
1.3 社会科学の再構築へのエージェントベース社会システム科学の貢献
1.4 社会経済のエージェントベース・シミュレーション
1.5 結語
第2章 社会システム論への新たな接近法:エージェントベース・アプローチ[今田高俊]
2.1 なぜエージェントベースの理論か
2.2 シミュレーションという技法
2.3 複雑系の科学からの展開
2.4 ボトムアップな自己組織性の解明
2.5 地域社会の分居現象:エージェントベース・アプローチの事例
2.6 おわりに:社会システム論への貢献
第3章 システム科学の歴史的発展と応用システム思考[木嶋恭一]
3.1 システムの考え
3.2 システム科学の復権
3.3 システム特性:システム思考の基本的特徴
3.4 応用システム思考の発展
A 社会の本質の解明のためのエージェントベースモデル[中丸麻由子]
B 社会シミュレーションの2つの文化,2つの世代[小山友介]
第Ⅱ部 柔らかな意思決定をめざすシステム科学
第4章 エージェントベースモデリング:内部モデル原理に基づく意思決定とその支援[木嶋恭一]
4.1 はじめに
4.2 ハイパーゲーム分析:主観的エージェントの誤解と相互理解のモデル
4.3 知的ポリエージェント学習モデル:主観的エージェントの学習のモデル
4.4 交渉のドラマティックモデル:立場と脅しの相互交換のモデル
第5章 共創システム:「間(ま)」とコミュニケーション[三宅美博]
5.1 はじめに
5.2 内側に立つこと
5.3 「間」の生成と共有
5.4 共創コミュニケーションの支援
5.5 おわりに
第6章 柔らかい意思決定:集合関数による拡張[室伏俊明]
6.1 集合関数
6.2 意思決定における集合関数
6.3 加法的集合関数と非加法的集合関数の違い
C 実世界エージェントの知能とは?[長谷川修]
D 意思決定と「あいまい」の科学[廣田薫]
第Ⅲ部 社会のアーキテクチャをデザインするシステム科学
第7章 交渉エージェントの開発[新田克己]
7.1 交渉エージェントとは
7.2 交渉の実例
7.3 交渉記録の分析
7.4 交渉エージェントの機能と利用
7.5 交渉エージェントの実装のために
7.8 交渉エージェントの開発を通じて
第8章 社会経済を知識と人のネットワークで観る[寺野隆雄]
8.1 エージェント・アプローチと研究をハーネスすること
8.2 社会のネットワークと知識のネットワーク
8.3 Schelling の分居モデル
8.4 Axelrod のタグモデル
8.5 複雑二重ネットワークの定式化
8.6 複雑二重ネットワーク上による貨幣概念創発のモデル
8.7 おわりに
第9章 気候変動国際制度のアーキテクチャとエージェンシー:地球システム・ガバナンスヘの挑戦[蟹江憲史]
9.1 はじめに
9.2 現実世界からシミュレーションの世界へ
9.3 エージェントベース・シミュレーションの可能性と課題
第10章 社会のアーキテクチャをデザインする道具としての社会シミュレーション:言説と理解の地平を広げ知の海図を描くための学としての新たなリベラルアーツ像を求めて[出口弘]
10.1 第三の言語としての社会シミュレーション
10.2 人間が参加するコミュニケーションとしての社会シミュレーション
10.3 言説の地平を拡大する道具としての社会シミュレーション
10.4 知の海図を描くための学としての新たなリベラルアーツとABSSS
10.5 新たなリベラルアーツの中での社会シミュレーション
E システム最適化と遺伝的アルゴリズム[小野功]
F 社会選択と社会ネットワーク・マネジメント[猪原健弘]
付録 ISSSとシステム科学の発展
参考文献/索引
執筆者略歴