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アマルティア・セン回顧録 下

イギリスへ、そして経済学の革新へ

著:アマルティア・セン
訳:東郷 えりか

紙版

内容紹介

ノーベル賞に輝いた研究はいかに生まれたのか? 英国でかけがえのない出会いを経験し、倫理的な関心で新たな学問を開くさまを語る。

1953年、青年アマルティアはインドの宗主国であったイギリスに留学し、数十年後に学寮長として戻ってくることになるケンブリッジ大学に初めて足を踏み入れる。そうそうたる知識人に囲まれながら、貧困や不平等への関心をもとに厚生経済学を切り開き、インドの若者に希望を見出すまでの人生を珠玉のエピソードを交えて回想する。
【原著】Amartya Sen, Home in the World: A Memoir (Penguin Press, 2021)

目次

第Ⅲ部(承前)
 第13章 マルクスをどう考えるか
 第14章 若き日々の闘い
 第15章 イギリスへ

第Ⅳ部
 第16章 トリニティの門
 第17章 友人と交友関係
 第18章 何の経済学か?
 第19章 ヨーロッパはどこか?
 第20章 語り合いと政治
 第21章 ケンブリッジとカルカッタのあいだで
 第22章 ドッブ、スラッファ、ロバートソン
 第23章 アメリカでの出会い
 第24章 ケンブリッジ再考

第Ⅴ部
 第25章 説得と協力
 第26章 近くに、遠くに

訳者あとがき
原  注
事項索引
人名索引
著者・訳者紹介

著者略歴

著:アマルティア・セン
アマルティア・セン(Amartya Sen) ハーヴァード大学経済学・哲学教授。1998年にノーベル経済学賞を受賞。1998年から2004年までケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの学寮長(マスター)を務めた。『自由と経済開発』(日本経済新聞社)、『議論好きなインド人』(明石書店)、『アイデンティティと暴力』(勁草書房)、『正義のアイデア』(明石書店)などの著書は高く評価されており、40カ国語以上に翻訳されている。2012年にアメリカのオバマ大統領より国家人文学勲章が授与され、2020年にはドイツのシュタインマイヤー大統領よりドイツ書籍協会平和賞を受賞した。
訳:東郷 えりか
東郷えりか(とうごうえりか) 上智大学外国語学部フランス語学科卒業。本書以外のアマルティア・センの訳書として『人間の安全保障』(集英社)、『アイデンティティと暴力』(勁草書房)がある。ほかに、ルイス・ダートネル『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(河出書房新社)、グレタ・トゥーンベリ編著『気候変動と環境危機──いま私たちにできること』(河出書房新社)、トリストラム・ハント『エンゲルス──マルクスに将軍と呼ばれた男』(筑摩書房)など訳書多数。

ISBN:9784326550906
出版社:勁草書房
判型:4-6
ページ数:292ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB