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法解釈の問題

著:アントニン・スカリア
訳:高畑 英一郎

紙版

内容紹介

法を解釈するという営みについて、法学者、歴史学者、法哲学者と共にスリリングな議論を展開する。法学の面白さが凝縮された啓蒙書。

アメリカ連邦最高裁裁判官を務め、条文の元々の意味こそが法律についての裁判所の解釈を支配すべきであるとする「原意主義」の旗手として憲法解釈論争に大きな影響を及ぼしたスカリア。本書は、その主論文に加えて、ローレンス・トライブ、ゴードン・ウッド、ロナルド・ドゥオーキン等の小論、それに対するスカリアの応答を収録する。 【原著】Antonin Scalia, A Matter of Interpretation: Federal Courts and the Law(Princeton University Press, 2018)

目次

まえがき[エイミー・ガットマン]
新版用序文[アキール・リード・アマー]

制定法システムの中のコモンロー裁判所――憲法および法律の解釈における合衆国連邦裁判所の役割[アントニン・スカリア]
 コモンロー
 民主的な立法
 制定法解釈学
 「議会の意図」
 Church of the Holy Trinity判決
 条文主義
 規範と推定
 立法資料
 憲法条文の解釈
 生ける憲法の柔軟性と寛緩性
 進展についての指導原理の欠如

コメント[ゴードン・S・ウッド]

コメント[ローレンス・H・トライブ]

コメント[メアリー・アン・グレンドン]

コメント[ロナルド・ドゥオーキン]

応答[アントニン・スカリア]
 ウッド教授
 トライブ教授
 グレンドン教授
 ドゥオーキン教授

新版用あとがき[スティーブン・G・カラブレイジ]
解題[大林啓吾]
訳者あとがき

索引

著者略歴

著:アントニン・スカリア
アントニン・スカリア(Antonin Scalia 1936年~2016年)シカゴ大学教授を経て、1986年にアメリカ連邦最高裁裁判官に就任。
訳:高畑 英一郎
高畑 英一郎(たかはた えいいちろう)

1967年生まれ。日本大学法学部教授。成城大学卒業、米国ジョージア大学ロースクール修了(LL.M.)、日本大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。共著に『憲法用語の源泉をよむ』(三省堂、2016年)、『ロバーツコートの立憲主義』(成文堂、2017年)、共訳書に『ルース・ベイダー・ギンズバーグ アメリカを変えた女性』(晶文社、2022年)がある。

ISBN:9784326404124
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND